供花は誰が贈るもの?手配方法や金額相場・札名の書き方を解説!
「お葬式で供花を贈りたいけれど、誰が出すものなのだろう」と迷ったことはありませんか?
供花は故人への弔意を示すお花ですが、親族だけでなく友人や会社関係者が贈ることもあります。けれど初めての場合、手配の方法や金額の相場、札名の書き方など、わからないことだらけかもしれません。実は供花には贈る際のマナーや注意点があり、事前に確認しておくことで遺族に失礼のない形でお悔やみの気持ちを伝えられます。
ここでは供花を誰が贈るのか、どのように手配すればよいのか、金額相場や札名の書き方まで、今すぐ役立つ情報を紹介します。
供花は誰が贈るもの?
供花を贈る人に決まりはなく、故人と関わりのあった方なら誰でも贈ることができます。親族から友人、会社関係者まで、さまざまな立場の人が供花を手配しているのが一般的です。
ただし贈る前には必ず遺族の了承を得る必要があります。最近では家族葬が増えており、供花を辞退されるケースも少なくありません。せっかくの気持ちが負担にならないよう、まずは確認を取ることが大切です。
1. 親族が贈るケース
親族が供花を贈るのは、もっとも一般的なケースです。兄弟姉妹や子どもたち、孫といった近い間柄の親族が、個別に供花を手配することが多いでしょう。
故人との関係が深いほど、供花も豪華なものを選ぶ傾向があります。たとえば一人で贈るのではなく、「兄弟一同」「孫一同」といった連名にして、親族全体でまとめて贈る場合もあるようです。
親族の場合は1対(2基)の供花を選ぶことも珍しくありません。会場の広さや他の供花とのバランスを見ながら、葬儀社に相談して決めるとよいでしょう。ちなみに親族同士で事前に相談しておくと、供花の金額や形式を揃えやすくなります。
2. 友人や知人が贈るケース
故人の友人や知人も、供花を贈ることができます。学生時代の友人や趣味の仲間、近所付き合いのあった方など、個人的な繋がりがあれば供花で弔意を示すのは自然なことです。
友人同士で連名にして贈るケースも多いですね。「○○会一同」「友人一同」といった札名にすることで、複数人の気持ちをひとつにまとめられます。
ただし友人として贈る場合でも、遺族との関係を考慮する必要があります。遺族が知らない方からの供花は、かえって戸惑わせてしまうかもしれません。事前に遺族に連絡を取り、供花を贈ってもよいか確認しておくと安心です。
3. 会社関係者が贈るケース
会社関係者が供花を贈ることもよくあります。故人が勤めていた会社や、取引先の企業が供花を手配するのです。
会社からの供花は、社名を札名に記すのが一般的です。「株式会社○○」「○○株式会社 代表取締役 △△」といった形で、会社の規模や故人との関係性に応じて表記を決めます。
部署やチームで連名にする場合は「○○部一同」「営業課一同」とすることもあります。会社からの供花は個人よりもやや高額になることが多く、1対で贈るケースも珍しくありません。
4. 喪主が供花を出す場合もある
実は喪主自身が供花を手配することもあります。葬儀会場を華やかにしたい、参列者が少なく寂しい雰囲気になりそうだと感じた場合です。
喪主が出す供花は「喪主 ○○」あるいは「親族一同」といった札名にすることが多いでしょう。ただし喪主が供花を出すかどうかは、地域の慣習や葬儀社の方針によっても変わってきます。
迷った場合は葬儀社に相談するのが確実です。きっと適切なアドバイスをもらえるはずですよ。
供花を贈る前に確認すべきこと
供花を贈る前には、いくつか確認しておきたいことがあります。善意のつもりが遺族の負担になってしまわないよう、事前のチェックが欠かせません。
特に最近は葬儀の形式が多様化しており、供花を受け取らない方針の家族も増えています。せっかく準備しても断られてしまうと、お互いに気まずい思いをしてしまうかもしれません。
1. 遺族の了承を得る
供花を贈る際は、まず遺族に連絡を取って了承を得ることが大切です。訃報を受けたタイミングで「供花を贈らせていただいてもよろしいでしょうか」と尋ねてみましょう。
遺族の立場からすると、供花をいただくことで返礼の手間が増えます。葬儀後にお礼状を送ったり、香典返しとは別に返礼品を用意したりと、対応が必要になるのです。
だからこそ事前の確認が重要です。遺族が快く受け入れてくれるようであれば、安心して手配を進められます。もし遠慮された場合は、その意向を尊重するのがマナーですね。
2. 供花を辞退されている場合の対応
訃報の案内に「供花・供物はご辞退申し上げます」と書かれていることがあります。この場合は、供花を贈るのは控えるべきです。
辞退の理由はさまざまです。家族葬で親族のみの小規模な葬儀にしたい、返礼の負担を減らしたい、会場のスペースが限られているといった事情があるのでしょう。
それでも弔意を示したい場合は、香典を送る、弔電を打つといった別の方法を選びます。供花を辞退されても、気持ちを伝える手段は他にもあるものです。遺族の意向を第一に考えることが、何よりの配慮になります。
3. 葬儀の宗教や形式を確認する
供花を手配する前に、葬儀の宗教や形式を確認しておくことも重要です。宗教によって適した花の種類が異なるため、事前に把握しておく必要があります。
仏教なら菊や百合が一般的ですが、神道では榊を用いることもあります。キリスト教では白い花を中心にしたアレンジメントが好まれるようです。
宗教がわからない場合は、葬儀社に問い合わせるのが確実です。「どのような供花が適切でしょうか」と尋ねれば、きっと丁寧に教えてくれるはずですよ。葬儀の形式に合わせた供花を選ぶことで、遺族に余計な心配をかけずに済みます。
供花の手配方法と注文の流れ
供花の手配方法はいくつかありますが、どの方法を選ぶかで注文の流れやタイミングが変わってきます。初めて手配する場合は、手順を事前に理解しておくと安心です。
確実なのは葬儀社に依頼する方法ですが、生花店やインターネットを利用することもできます。それぞれにメリットがあるので、状況に応じて選ぶとよいでしょう。
1. 葬儀社に依頼する方法
もっとも確実で一般的なのが、葬儀を執り行う葬儀社に直接依頼する方法です。葬儀社は会場の雰囲気や他の供花との統一感を考慮して手配してくれるため、安心感があります。
依頼の手順は簡単です。遺族または葬儀社に連絡を取り、「供花を贈りたい」と伝えます。すると葬儀社が金額や種類、札名の書き方などを案内してくれるでしょう。
葬儀社経由なら、会場のスペースに合わせた大きさや、他の供花とのバランスも考えて手配してもらえます。支払いは葬儀当日または後日、葬儀社の指示に従って行うのが一般的です。初めての方には、この方法がもっとも無難かもしれません。
2. 生花店やインターネットで注文する方法
地域の生花店やインターネットの花屋を利用して、供花を手配することもできます。この方法なら、自分で花の種類やデザインを細かく選べるのがメリットです。
ただし生花店に依頼する場合は、葬儀の供花を扱っているかどうか事前に確認が必要です。すべての花屋が対応しているわけではないため、注意しましょう。
インターネット注文の場合は、葬儀専門の供花サービスを利用すると便利です。24時間注文できるサイトも多く、急な訃報にも対応しやすいですね。配送先の葬儀場や日時を指定して注文し、支払いはクレジットカードや銀行振込で行います。ちなみに生花店やネット注文の場合も、必ず葬儀社に供花を贈る旨を伝えておくとスムーズです。
3. 供花を贈るタイミングはいつまで?
供花は通夜の開始前までに届くよう手配するのが理想的です。通夜や葬儀の当日朝に届けば、会場に飾ってもらえる可能性が高いでしょう。
訃報を受けたらすぐに手配を始めるのがおすすめです。葬儀までの期間が短い場合は、特に急ぐ必要があります。遅くとも通夜の数時間前には届くように調整しましょう。
もし葬儀に間に合わなかった場合は、四十九日や初盆などの法要に合わせて贈る方法もあります。ただしその場合は供花ではなく、仏花やアレンジメントといった形になることが多いようです。タイミングを逃しても、気持ちを伝える機会は必ずあります。
供花の金額相場はどれくらい?
供花の金額相場は、誰が贈るか、1基か1対かによって変わってきます。相場を知っておくことで、適切な予算を立てやすくなるでしょう。
あまり高額すぎると遺族に気を遣わせてしまいますし、逆に安すぎても失礼にあたるかもしれません。一般的な相場を参考にしながら、故人との関係性に応じて決めるのがよいですね。
1. 個人で贈る場合の相場
個人で供花を贈る場合、1基あたり7,000円から15,000円程度が一般的な相場です。友人や知人として贈るなら、この範囲内で選べば問題ないでしょう。
故人との関係が深い場合や、親族として贈る場合は15,000円から20,000円程度のやや豪華なものを選ぶこともあります。金額が上がるほど、花の種類や量が増えて見栄えも華やかになるものです。
1対で贈る場合は、1基の2倍の金額を見込んでおきましょう。つまり15,000円から30,000円程度が相場になります。ただし最近は会場のスペースの都合もあり、個人の場合は1基で贈るのが主流です。
2. 会社から贈る場合の相場
会社から供花を贈る場合は、個人よりも高額になる傾向があります。1基あたり15,000円から30,000円程度が目安です。
取引先や重要な顧客の葬儀であれば、1対で30,000円から60,000円程度の供花を手配することもあるでしょう。会社の規模や故人との関係性に応じて、金額を調整します。
部署やチームで連名にして贈る場合は、一人あたり3,000円から5,000円程度を目安に集めて、まとめて手配するのが一般的です。会社の慣例や予算に合わせて、上司や担当者と相談しながら決めるとよいですね。
3. 1基と1対の違いと選び方
供花は「1基」または「1対(2基)」という単位で数えます。1基は供花1つ、1対は左右に並べて飾る2つセットのことです。
昔は1対で贈るのが正式とされていましたが、最近は葬儀の小規模化に伴い、1基で贈ることが多くなっています。会場のスペースが限られている場合や、供花の数が多い場合は、1基のほうが喜ばれるかもしれません。
選び方のポイントは、故人との関係性と予算です。近い親族や会社の代表として贈るなら1対、友人や一般的な関係なら1基を選ぶのが無難でしょう。迷ったときは葬儀社に相談すれば、適切なアドバイスがもらえるはずです。
供花の札名(立札)の書き方
供花には必ず札名(立札)をつけます。札名には贈り主の名前を記載し、誰からの供花かが一目でわかるようにするのです。
札名の書き方にはいくつかルールがあり、個人か会社か、連名かによって表記が変わります。正しい書き方を知っておくと、恥ずかしい思いをせずに済むでしょう。
1. 個人で贈る場合の札名の書き方
個人で供花を贈る場合は、フルネームで記載するのが基本です。「山田太郎」「佐藤花子」といったように、姓と名を両方書きます。
もし遺族があなたのことを知らない可能性がある場合は、住所や関係性を追記することもあります。たとえば「東京都 山田太郎」「○○高校同窓 佐藤花子」といった形です。
親族の場合は、故人との続柄を記すこともあります。「長男 山田太郎」「孫 佐藤花子」といった書き方ですね。ただし一般的には、フルネームだけで十分です。遺族が見てすぐにわかる形であれば問題ありません。
2. 会社から贈る場合の札名の書き方
会社から供花を贈る場合、札名には会社名を記載します。「株式会社○○」「○○株式会社」といった形が基本です。
会社名だけでなく、代表者の役職と名前を加えることもあります。「株式会社○○ 代表取締役 山田太郎」といった書き方ですね。これは会社の規模や、故人との関係性によって判断します。
部署やチームで贈る場合は「株式会社○○ 営業部一同」「○○株式会社 総務課一同」とすることが多いでしょう。どのような表記にするか迷ったら、総務部や上司に確認するのが確実です。
3. 連名で贈る場合の札名の書き方
複数人で連名にして供花を贈る場合、札名の書き方にはいくつかのパターンがあります。人数が少ない場合は全員の名前を並べて記載することもできるでしょう。
2〜3人程度なら「山田太郎 佐藤次郎 鈴木三郎」といったように、横に並べて書きます。この場合、右側が上位、左側が下位という順番になるのが一般的です。
人数が多い場合は「友人一同」「兄弟一同」「○○会一同」といった形でまとめます。全員の名前を書き切れない場合は、代表者の名前だけを記載し、その他の人は別紙で遺族に伝えることもあるようです。
4. 札名を書く際の注意点
札名を書く際には、いくつか注意すべき点があります。まず文字は楷書体で、読みやすく丁寧に記載することが大切です。
札名の色は基本的に黒字ですが、地域や葬儀社によっては白字の場合もあります。葬儀社に依頼する場合は、お任せしてしまってよいでしょう。
また札名には故人の名前を書かないように注意が必要です。あくまで贈り主の名前を記載するものだからです。うっかり故人の名前を書いてしまうと、大変失礼にあたります。わからないことがあれば、必ず葬儀社に確認してから記載しましょう。
宗教別の供花の種類と選び方
供花に使う花の種類は、葬儀の宗教によって異なります。宗教ごとのマナーを理解しておくことで、適切な供花を選べるようになるでしょう。
仏教、神道、キリスト教では、好まれる花の種類や色合いが違うのです。せっかく贈るのですから、失礼のない形で故人を偲びたいものですね。
1. 仏教の供花に適した花
仏教の葬儀では、菊が最も一般的な供花です。白菊や黄色の菊を中心に、百合やカーネーション、胡蝶蘭などを組み合わせたアレンジメントがよく使われます。
色は白を基調に、淡い黄色や紫、ピンクなどを加えた落ち着いた雰囲気が好まれるでしょう。派手な色や香りの強い花は避けるのがマナーです。
仏教の場合、供花は祭壇の両脇に飾られることが多く、会場全体を荘厳な雰囲気にする役割があります。葬儀社に依頼すれば、仏教式にふさわしい供花を自動的に選んでくれるはずです。
2. 神道の供花に適した花
神道の葬儀(神葬祭)では、榊や樒(しきみ)といった常緑樹を用いることがあります。ただし最近では、仏教と同じように菊や百合を使った供花も一般的です。
色合いは白を基調とし、シンプルで清楚なアレンジメントが好まれます。神道は清浄を重んじる宗教なので、控えめで上品な雰囲気を大切にしましょう。
神道の場合も、葬儀社に依頼すれば適切な供花を手配してもらえます。「神式の葬儀です」と伝えれば、それに合った花を選んでくれるでしょう。事前に確認しておくことで、安心して贈れますね。
3. キリスト教の供花に適した花
キリスト教の葬儀では、白い花を中心にしたアレンジメントが一般的です。白い百合やカーネーション、バラなどがよく使われます。
カトリックとプロテスタントで多少の違いはありますが、基本的には白や淡いパステルカラーの花が好まれるでしょう。十字架やリボンをあしらったデザインもあります。
キリスト教式の葬儀では、供花はスタンド花ではなくバスケットアレンジメントにすることもあるようです。形式がわからない場合は、葬儀を執り行う教会や葬儀社に確認するのがもっとも確実です。宗教に配慮した供花を選ぶことで、遺族への敬意を示せます。
供花を贈る際のマナーと注意点
供花を贈る際には、知っておくべきマナーや注意点がいくつかあります。せっかくの善意が失礼にならないよう、基本的なルールを押さえておきましょう。
会場での飾られ方やお礼のマナー、避けるべき花の種類など、細かい点にも気を配ることが大切です。知っているだけで、遺族への配慮がぐっと深まります。
1. 供花の飾られる順番
供花は会場に飾られる際、一定の順番があることをご存じでしょうか。基本的には故人に近い関係の方からの供花が、祭壇に近い場所に飾られます。
まず親族、次に親しい友人、そして会社関係者や一般の方といった順番です。葬儀社が関係性を判断して配置を決めるため、贈る側が気にする必要はありません。
ただし供花が多数集まった場合、すべてを飾り切れないこともあります。その場合は葬儀社が遺族と相談して、どの供花を飾るか決めるようです。だからこそ事前に遺族の了承を得ておくことが重要になります。
2. 供花を受け取った側のお礼マナー
供花を贈った場合、遺族からお礼が届くことがあります。一般的には葬儀後に礼状が送られてくるでしょう。
また香典返しとは別に、供花のお返しとして品物が届くこともあります。相場は供花の金額の3分の1から半分程度とされているようです。
もし遺族からお礼が届いたら、受け取るのがマナーです。「お返しは不要です」と事前に伝えていても、遺族の気持ちを考えて受け取るほうが丁寧でしょう。供花を贈ることで生まれるやりとりも、故人を偲ぶ大切な時間なのかもしれません。
3. 避けるべき花の種類
供花に使ってはいけない花があることをご存じでしょうか。トゲのあるバラや、毒性のある花は葬儀には不向きとされています。
また香りの強い花や、派手な色の花も避けるのが無難です。赤やオレンジといった明るすぎる色は、葬儀の雰囲気に合わないと考えられています。
ただし最近では、故人が好きだった花を供花にすることも増えてきました。明るい色でも、遺族が了承していれば問題ない場合もあるようです。迷ったときは葬儀社に相談しながら決めるとよいでしょう。基本は白や淡い色の花を選んでおけば、まず失敗はありません。
まとめ
供花は誰が贈るかに決まりはなく、故人と関わりのあった方なら親族も友人も会社関係者も贈れます。けれど贈る前には必ず遺族の了承を得ること、辞退されていないか確認することが何より大切です。
手配方法は葬儀社に依頼するのがもっとも確実ですが、生花店やインターネットを利用することもできます。金額相場は個人なら7,000円から15,000円、会社なら15,000円から30,000円程度を目安にするとよいでしょう。札名の書き方は個人ならフルネーム、会社なら社名、連名なら「一同」とまとめるのが一般的です。
供花を贈ることは、故人への弔意と遺族への配慮を同時に示す行為です。マナーを守りながら、心を込めて手配すれば、きっとその気持ちは伝わるはずですよ。
