盆提灯の意味は?飾り方や種類とお盆の風習を解説!

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お盆になると仏壇の前に灯される盆提灯を見て、なんだか温かい気持ちになったことはありませんか?

あの優しい明かりには、ただ飾るだけではない深い意味が込められています。先祖の霊を迎えるための道しるべとして、また感謝の気持ちを形にする大切な役割を果たしているのです。けれど実際に自分で用意するとなると、どんな種類を選べばいいのか、どこにどう飾ればいいのか、意外とわからないこともたくさんあります。ここでは盆提灯の意味や種類、飾り方からお盆の風習まで、初めての方でも安心して準備できるようにわかりやすく紹介していきます。

盆提灯とは?どんな意味があるのか

盆提灯は、お盆の時期に仏壇や精霊棚の周りに飾る伝統的な提灯です。ただの飾りではなく、故人や先祖の霊を自宅へお迎えするための大切な役割を持っています。日本では古くから、お盆になると亡くなった方が家に帰ってくるという考え方があり、その霊が迷わないように灯す明かりが盆提灯なのです。

1. 先祖を迎えるための目印

盆提灯の最も大きな役割は、帰ってくる先祖の霊が自分の家を見つけるための目印になることです。あの世から戻ってくる霊にとって、盆提灯の明かりは「ここがあなたの家ですよ」という道案内のようなものなのです。

特に初盆を迎える家では、故人が初めて帰ってくるため、白い提灯を玄関や軒先に飾って目印とします。これは初めて帰る道だからこそ、わかりやすい印が必要だという考え方から生まれた風習です。昔は電気もなく真っ暗な夜道でしたから、提灯の明かりがどれほど心強かったか想像できますね。

現代では電飾やLED式の提灯も増えてきましたが、その温かな明かりが持つ意味は今も変わりません。先祖を思う気持ちが、この小さな灯りに込められています。

2. 迎え火と送り火の役割

盆提灯は迎え火と送り火の役割も果たしています。お盆の始まりには先祖の霊を迎え入れ、お盆が終わるときには見送るための明かりとして使われるのです。

迎え火は8月13日の夕方、送り火は16日の夕方に行うのが一般的です。地域によっては玄関先で麻幹(おがら)を焚いて迎え火とする習慣もありますが、住宅事情で難しい場合は盆提灯がその代わりとなります。盆提灯に灯りを点けることで、安全に迎え火・送り火の意味を果たせるのです。

ちなみに、昔は本物のろうそくを使っていましたが、今は電気式が主流になっています。火事の心配もなく、安心して何日も灯し続けられるのはありがたいですね。

3. 感謝の気持ちを灯りで表す

盆提灯には、亡くなった方への感謝の気持ちを形にするという意味もあります。美しい絵柄が施された提灯を飾ることは、故人を大切に思う気持ちの表れなのです。

親戚や知人から盆提灯を贈られる地域もあり、提灯が多いほど故人が多くの人から慕われていたことを示すとされています。贈られた提灯を並べて飾ることで、故人への思いが集まっている様子を目に見える形で表現できます。

また、毎年同じ提灯を丁寧に飾ることも、供養の心を持ち続けているという証です。一年に一度、お盆の時期だけ灯される提灯の明かりには、忘れずに思い続ける温かさがあります。

盆提灯の種類

盆提灯には大きく分けて吊るすタイプと置くタイプがあり、さらに初盆専用の白提灯も存在します。それぞれに特徴があり、住まいの環境や好みに合わせて選べるようになっています。宗派による決まりや指定はないので、自由に選んで大丈夫です。

1. 吊るすタイプの提灯

天井や鴨居から吊り下げて使うタイプの提灯で、代表的なのが御所提灯(ごしょちょうちん)です。壺のような丸みを帯びた形が特徴的で、岐阜県の美濃和紙を使って作られることから岐阜提灯とも呼ばれます。

御所提灯は場所を取らないため、仏壇周りのスペースが限られている家でも飾りやすいのが魅力です。吊るした状態で揺れる姿がなんとも風情があり、見ているだけで心が落ち着きます。

もう一つの代表格が住吉提灯(すみよしちょうちん)で、こちらは細長い円筒形をしています。九州の博多で生まれた提灯で、特に九州や北関東で多く使われています。地域によって好まれる形が違うのも面白いところです。

他にも御殿丸という丸い形の提灯もあり、上下に房がついた華やかなデザインが特徴です。吊るすタイプは上から吊るすことで視線の高さに明かりが来るため、より目立ちやすく印象的になります。

2. 置くタイプの提灯

床や台の上に置いて使うタイプで、行灯(あんどん)とも呼ばれます。最も一般的なのが大内行灯(おおうちあんどん)で、三本足で自立する形が特徴です。

大内行灯という名前は、皇居内裏を指す「大内」から来ており、大切な場所に置く行灯という意味で名付けられたといわれています。現在最も広く使われている盆提灯で、安定感があって倒れにくいのが利点です。

もう一つ人気なのが回転行灯です。こちらは電源を入れると火袋の中で絵柄の描かれた筒が回転し、まるで走馬灯のように美しく変化します。見ていて飽きない華やかさがあり、お部屋を彩ってくれます。

置くタイプは移動も簡単で、飾る場所を選ばないのが便利です。仏壇の両脇に一対で置くのが基本的な飾り方ですが、スペースに合わせて片方だけでも問題ありません。最近ではコンパクトなサイズも増えているので、マンションでも飾りやすくなっています。

3. 白提灯(初盆専用)

初盆(新盆)を迎える家では、白紋天(しろもんてん)と呼ばれる白い提灯を用意します。これは故人が初めて家に帰ってくるときの特別な目印として使われるものです。

白提灯には絵柄や装飾がなく、シンプルな白一色です。家紋を入れることもありますが、無地のものが一般的です。玄関や軒先、ベランダなど、外から見える場所に飾るのが基本です。

絵柄入りの提灯は毎年使い回せますが、白提灯は初盆の一度きりしか使いません。お盆が終わったらお寺で供養してもらうか、送り火で一緒に燃やして処分します。一度きりという特別さが、初めて帰ってくる故人への思いを表しているのです。

盆提灯の飾り方

盆提灯を飾るときには、基本的なルールがあります。ただし、住宅事情は家それぞれ違うので、できる範囲で心を込めて飾ることが大切です。形式にこだわりすぎず、故人を迎える気持ちを優先しましょう。

1. 基本の飾る場所

絵柄入りの盆提灯は、精霊棚や仏壇の前の両脇に飾るのが基本です。仏壇を中心にして左右対称に配置すると、バランスよく見えます。

白提灯は家の目印として、玄関や軒先など外から見える場所に飾ります。マンションやアパートの場合は、ベランダや玄関ドアの内側でも構いません。大切なのは「ここがあなたの家ですよ」と示すことなので、できる範囲で工夫してみてください。

吊るすタイプの提灯は天井の鴨居やフックを使います。最近は専用のスタンドも販売されているので、吊るす場所がない場合はスタンドを使うのもおすすめです。置くタイプなら台や床に直接置けるので、どんな家でも飾りやすいですね。

仏壇がない家や、仏壇から離れた場所に飾りたい場合は、故人の写真や位牌を置いた場所の近くに飾るのもよいでしょう。決まりごとよりも、故人を思う気持ちの方がずっと大切です。

2. 飾る数と配置のコツ

盆提灯は二つで一対として数え、一対、二対と飾っていきます。基本は一対ですが、親戚や知人から贈られた提灯がある場合は、それらも一緒に飾ります。

複数の提灯を飾るときは、仏壇を中心に扇形に広がるように配置するときれいに見えます。家紋入りの提灯と絵柄入りの提灯がある場合は、奥に家紋入り、手前に絵柄入りを置くのが一般的です。

スペースの都合で一対揃えられない場合は、一つだけでも問題ありません。マンションやアパートなど限られた空間では、コンパクトなサイズを選んだり、数を減らしたりして調整してください。

吊るすタイプと置くタイプを組み合わせて飾るのもよくあるパターンです。上下で灯りが灯ることで、より目立ちやすく華やかな印象になります。自分の家の環境に合った飾り方を見つけましょう。

3. 灯りをつけるタイミング

盆提灯の灯りは、毎日夕方から夜にかけて点灯するのが基本です。昔はろうそくを使っていたため日が暮れてから灯していましたが、今は電気式なので一日中つけていても構いません。

お盆の期間中は、できるだけ毎日灯りを点けるようにします。特に迎え火を焚く8月13日の夕方と、送り火を焚く16日の夕方は忘れずに点灯しましょう。この二日は先祖を迎え入れ、送り出す大切な日だからです。

夜中ずっとつけっぱなしにするかどうかは、家庭によって考え方が分かれます。一晩中灯し続ける家もあれば、就寝前に消す家もあります。どちらが正しいということはないので、自分たちの生活リズムに合わせて決めてください。

電気代が気になる場合は、LED式の提灯を選ぶと省エネになります。LEDなら長時間つけていても熱くならず、安全面でも安心です。

盆提灯を飾る時期はいつ?

盆提灯を飾る時期には、地域によって多少の違いがあります。一般的なタイミングを知っておくと、慌てずに準備できますね。お盆の期間は地域によって7月と8月に分かれるため、自分の地域の習慣を確認しておきましょう。

1. 飾り始めるタイミング

盆提灯は、お盆の入りである8月13日の朝から飾り始めるのが一般的です。ただし、準備に余裕を持たせるために12日の夕方から飾り始める家も多くあります。

早めに飾りたい場合は、7月中旬頃から飾っても問題ありません。特に決まりはないので、家族の都合に合わせて飾る時期を決めてください。大切なのは、13日までには飾り終えていることです。

初盆の白提灯は、お盆が始まる前日の12日夕方に飾るのが一般的です。翌日の13日に故人が迷わず帰ってこられるように、前日のうちに準備しておくのです。

東京など一部の地域では、7月にお盆を行うため、7月13日から飾ります。自分の地域がいつお盆を迎えるのか、事前に確認しておくと安心です。

2. 片付ける時期

盆提灯は、お盆が終わる8月16日の夕方、送り火を焚いたあとに片付けます。地域によっては15日までがお盆のところもあるので、その場合は15日の夕方です。

片付けるときは、ほこりを払って丁寧に拭いてから箱にしまいます。来年また使うものなので、大切に保管しましょう。紙でできている部分は湿気に弱いため、風通しの良い場所で保管するのがポイントです。

白提灯は初盆が終わったら、お寺で供養してもらうか、送り火と一緒に燃やして処分します。自治体によっては燃やせない場合もあるので、その場合はお寺に相談するのが確実です。

片付けるのが遅れても特に問題はありませんが、いつまでも出しっぱなしにするのは避けたいところです。お盆が終わったら早めに片付けて、また来年まで大切に保管しましょう。

盆提灯の選び方

盆提灯を初めて選ぶときは、何を基準にすればいいのか迷いますよね。サイズや価格、デザインなど考えるポイントがいくつかあります。自分の家の環境や予算に合わせて、無理のない範囲で選ぶことが大切です。

1. サイズと号数の見方

盆提灯のサイズは「号」という単位で表されます。号数が大きいほどサイズも大きくなる仕組みです。一般的には8号から12号くらいが標準的なサイズになります。

12号以上の大きなサイズは、広い仏間や座敷に飾る場合に適しています。逆に8号以下の小さなサイズは、マンションやアパートなど限られたスペースでも飾りやすいです。

高さも重要なポイントです。置くタイプの行灯は60cmから100cm程度のものが多く、天井の高さや仏壇の大きさとのバランスを考えて選びます。吊るすタイプは吊るす位置を調整できるので、多少の融通がききます。

実際に見て選べる場合は、仏壇や飾る場所の写真を持っていくと、お店の人がサイズ選びのアドバイスをしてくれます。ネットで購入する場合は、必ずサイズ表記を確認して、自宅のスペースに収まるか計測してから注文しましょう。

2. 住まいに合わせた選び方

和室に仏壇がある場合は、伝統的なデザインの提灯がよく合います。大内行灯や御所提灯など、昔ながらの形を選ぶと雰囲気が統一されます。

洋室やリビングに飾る場合は、モダンなデザインの提灯もおすすめです。最近はシンプルで現代的なデザインの提灯も増えていて、洋風の部屋にも馴染みやすくなっています。

マンションやアパートなど天井に吊るす場所がない場合は、置くタイプの行灯が便利です。スタンド式の提灯もあり、吊るす提灯をスタンドに設置して飾ることもできます。

部屋の広さに合わせてサイズを選ぶことも大切です。狭い部屋に大きな提灯を置くと圧迫感が出てしまうので、コンパクトなサイズを選んだ方がバランスが取れます。逆に広い部屋に小さな提灯だと寂しく見えるかもしれません。

住環境おすすめのタイプサイズの目安
広い和室大内行灯・御所提灯10号~12号
一般的な和室大内行灯・回転行灯8号~10号
洋室・リビングモダンデザイン・コンパクトタイプ7号~9号
マンション置き型・ミニサイズ6号~8号

3. 予算と価格帯の目安

盆提灯の価格は、素材やデザイン、サイズによって幅広く変わります。安いものだと5000円程度から、高級なものになると10万円を超えるものもあります。

一般的な価格帯は1万円から3万円程度です。この価格帯であれば、品質もデザインも満足できるものが見つかります。初めて購入する場合は、このくらいの予算を目安にするとよいでしょう。

絵柄入りの提灯は毎年使えるので、少し高くても気に入ったものを選ぶのがおすすめです。長く使うことを考えれば、一年あたりのコストは抑えられます。

白提灯は一度きりしか使わないため、比較的安価なもので十分です。3000円から1万円程度で購入できます。初盆の年は白提灯と絵柄入り提灯の両方を用意する必要があるため、合計の予算を考えておきましょう。

LED式の提灯は従来のろうそく式より少し高めですが、安全性と省エネを考えれば価値があります。長期的に見ればお得になる場合も多いです。

初盆(新盆)の白提灯について

初盆は故人が亡くなってから初めて迎えるお盆で、特別な意味を持ちます。このときに使う白提灯には、通常の盆提灯とは違ったルールやマナーがあります。初盆を迎える予定がある方は、事前に知っておくと安心です。

1. 誰が用意するのか

白提灯は基本的に、故人の家族や親族が用意します。特に喪主を務めた方が用意するのが一般的です。

一方、絵柄入りの盆提灯は親戚や知人から贈られることが多くあります。初盆には特にたくさんの提灯が贈られる習慣があり、故人への思いを形にする贈り物として選ばれます。

地域によっては、白提灯を親戚が贈る習慣もあります。特に故人の兄弟や姉妹が贈ることが多いようです。ただし、これは地域差が大きいため、親戚や地域の年配の方に確認するのが確実です。

最近は核家族化が進み、提灯を贈る習慣が薄れてきている地域もあります。提灯の代わりに現金を包む場合もあり、その際は「御提灯代」として渡します。受け取った側が自分で好きな提灯を選べるので、住宅事情に合わせられて便利です。

2. 絵柄入りの提灯との違い

白提灯と絵柄入りの提灯は、役割が全く異なります。白提灯は初めて帰ってくる故人のための特別な目印で、玄関や軒先に飾ります。絵柄入りの提灯は仏壇や精霊棚の周りに飾り、毎年使い続けるものです。

デザイン面でも大きな違いがあります。白提灯はシンプルな白一色で、家紋が入ることもありますが基本的に無地です。絵柄入りの提灯は、菊や萩、桔梗など秋の植物が美しく描かれています。

使用期間も違います。白提灯は初盆の一度きりで、お盆が終わったら処分します。絵柄入りの提灯は何年でも使い続けられるため、大切に保管して毎年飾ります。

初盆の年は、両方の提灯を用意する必要があります。白提灯を玄関に、絵柄入りの提灯を仏壇の両脇に飾るのが基本的な配置です。二年目以降は白提灯を使わず、絵柄入りの提灯だけを飾ります。

3. 使い終わったあとの処分方法

白提灯は初盆が終わったら処分しますが、ごみとして捨てるのではなく供養してから処分するのが基本です。最も一般的なのは、お寺でお焚き上げをしてもらう方法です。

送り火と一緒に燃やす地域もあります。8月16日の夕方、故人の霊を送り出すときに白提灯も一緒に燃やすことで、役目を終えたという意味を持たせます。ただし、住宅地では火を焚けない場合も多いため、無理に燃やす必要はありません。

お寺に持っていくのが難しい場合は、自宅で簡単な供養をしてから処分することもできます。塩を振って清めてから、他のごみとは別にして処分します。気持ちの問題なので、感謝の気持ちを込めて丁寧に扱うことが大切です。

最近は環境への配慮から、燃やさずにお寺で引き取ってもらうケースが増えています。お寺によっては有料の場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

お盆の風習:迎え火と送り火

盆提灯と深く関わりのある風習が、迎え火と送り火です。先祖の霊を迎え入れ、また送り出すための大切な儀式で、日本各地で古くから行われてきました。現代の生活では簡略化されることも多いですが、その意味を知っておくと心を込めて行えます。

1. 迎え火のやり方

迎え火は8月13日の夕方、先祖の霊を迎えるために玄関先や門前で火を焚く風習です。麻幹(おがら)と呼ばれる皮を剥いだ麻の茎を、素焼きの焙烙(ほうろく)という皿の上で燃やします。

麻幹は仏具店やホームセンターで購入できます。焙烙も一緒に売られていることが多いので、初めての方はセットで買うと便利です。火をつけたら、先祖が迷わず帰ってこられるように祈りながら見守ります。

マンションやアパートなど火を焚けない環境では、盆提灯に灯りを点けることで迎え火の代わりとします。玄関やベランダに提灯を飾って灯りをつければ、同じ意味を持たせられます。大切なのは形式ではなく、先祖を迎える気持ちです。

地域によっては、迎え火を焚いた後に仏壇まで提灯を持って案内する習慣もあります。提灯の明かりを頼りに霊が家の中に入ってくるという考え方からです。このように、提灯は迎え火と密接に結びついています。

2. 送り火のやり方

送り火は8月16日の夕方、お盆を過ごした先祖の霊をあの世へ送り出すために行います。迎え火と同じように、玄関先で麻幹を焚くのが基本です。

送り火を焚くときは、感謝の気持ちを込めて「また来年もお越しください」と心の中で唱えます。故人との別れを惜しみながら、無事に帰れるように祈ります。

京都の大文字焼きも、この送り火の風習が大規模になったものです。山に大きな「大」の字を火で描き、先祖の霊を送り出します。各地に似たような送り火の行事があり、それぞれの地域で先祖を大切にする心が受け継がれています。

火を焚けない場合は、迎え火と同じように盆提灯を使います。16日の夕方に提灯の灯りをつけて、しばらく見守ってから消します。これで送り火の役割を果たせます。盆提灯を片付けるのは、送り火を終えてからです。

3. 地域による違い

お盆の風習は地域によってかなり違いがあります。まず、お盆の時期そのものが地域で異なり、東京など一部の地域では7月13日から16日、多くの地域では8月13日から16日に行います。

迎え火と送り火のやり方も地域差があります。麻幹を焚く地域もあれば、松明を使う地域、川に灯籠を流す地域もあります。長崎の精霊流しや京都の五山送り火など、有名な行事も各地にあります。

盆提灯の飾り方にも地域性が見られます。九州では住吉提灯が主流で、他の地域では大内行灯が多く使われます。白提灯を飾る習慣がない地域もあります。

自分の地域の風習がわからない場合は、地域の年配の方や菩提寺に聞いてみるのが一番確実です。地域に根付いた伝統を大切にしながら、現代の生活に合った形でお盆を迎えましょう。

盆提灯を長く使うために

絵柄入りの盆提灯は毎年使うものなので、できるだけ長持ちさせたいですよね。適切な保管とお手入れをすれば、何十年も使い続けられます。少しの手間で大切な提灯を守ることができます。

1. 保管方法のポイント

お盆が終わって片付けるときは、まずほこりをしっかり払い落とします。柔らかい布で優しく拭いて、汚れを取り除きましょう。特に火袋(明かりが灯る部分)は紙でできているため、丁寧に扱ってください。

完全に乾燥させてから箱にしまうことが大切です。少しでも湿気が残っていると、カビが生える原因になります。数日間風通しの良い場所に置いて、しっかり乾かしてから収納しましょう。

保管場所は湿気の少ない場所を選びます。押し入れやクローゼットの上段など、湿気が溜まりにくい場所が適しています。床に直接置くと湿気を吸いやすいので避けてください。

防虫剤を一緒に入れておくと、虫食いを防げます。ただし、防虫剤が直接提灯に触れないようにしましょう。箱の隅に入れるか、小袋に入れて使うのがおすすめです。

2. お手入れの仕方

毎年飾る前に、全体をチェックして傷んでいる部分がないか確認します。紙が破れていたり、色あせていたりする場合は、修理や買い替えを検討しましょう。

電気式の提灯は、配線やソケットの状態も確認してください。コードが傷んでいたり、ソケットが緩んでいたりすると危険です。異常があればすぐに修理するか、使用を中止しましょう。

飾っている期間中も、定期的にほこりを払います。毛ばたきや柔らかい布で優しく拭くだけで、きれいな状態を保てます。水拭きは紙を傷める原因になるので避けてください。

LED電球が切れた場合は、同じタイプの電球に交換します。購入したお店に問い合わせると、適切な電球を教えてもらえます。自分で交換できない場合は、お店に修理を依頼しましょう。

まとめ

盆提灯は単なる飾りではなく、先祖の霊を迎えるための大切な道しるべです。種類や飾り方、お手入れの方法を知っておくと、安心してお盆を迎えられますね。

形式にこだわりすぎず、故人を思う気持ちを大切にしながら、自分の家に合った方法で盆提灯を飾ってください。温かな灯りの中で過ごすお盆は、先祖とのつながりを感じられる特別な時間になるはずです。毎年繰り返されるこの風習を通じて、命のつながりや家族の絆を改めて感じられるかもしれません。

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