終活の知識

30代の終活はどう始める?ライフスタイルに合わせた準備や資産の整え方を解説!

終活のトリセツ

「終活は高齢者のもの」というイメージがあるかもしれません。

けれど実は、30代こそ終活を始めるのに最適な時期です。結婚や転職、マイホーム購入など、人生の大きな選択を迫られる場面が増えてくるこの年代だからこそ、自分の人生を見つめ直すことに意味があります。

終活というと重く感じるかもしれませんが、実際には「これからの人生をより良くするための準備」と考えると前向きに取り組めます。資産を整理したり、やりたいことをリストアップしたり、身の回りをすっきりさせたり。そうした日々の小さな行動が、未来の自分と家族を守ることにつながっていきます。

30代から終活を始める理由とは?

30代で終活と聞くと「まだ早い」と感じる人も多いはずです。けれど、この年代だからこそ始める価値があります。人生の転機が重なる時期であり、将来の選択肢を広げるために今できることがたくさんあるからです。

1. ライフスタイルが変わる時期だから

30代は結婚、出産、転職、マイホーム購入など、人生の大きな変化が集中する時期です。独身から既婚へ、賃貸から持ち家へ、会社員からフリーランスへ。こうした変化に合わせて、必要なお金も暮らし方も大きく変わっていきます。

この時期に自分の資産や生活を一度整理しておくと、次の選択をするときに迷いが減ります。たとえば住宅ローンを組む前に、今ある貯金や保険の内容を把握しておけば、無理のない返済計画が立てられるでしょう。

ライフスタイルの変化が激しいからこそ、立ち止まって現状を確認する時間が必要です。終活はそのきっかけになります。変化を恐れるのではなく、準備を整えて前向きに迎えるための手段として考えると良いでしょう。

2. 将来のお金の流れが見えてくるから

30代になると、収入が安定してくる人も増えてきます。同時に、老後のことも少しずつ意識し始める年代です。今のうちに資産を把握しておけば、将来どれくらいのお金が必要なのか、どう備えれば良いのかが見えてきます。

毎月の収入と支出を整理するだけでも、無駄な出費に気づけることがあります。使っていないサブスクリプションサービスや、必要以上に高い保険料など。こうした小さな見直しが、将来の資産形成につながっていくのです。

お金の流れを把握することは、漠然とした不安を減らすことにもつながります。「このままで大丈夫かな」という気持ちが、「今これだけあるから、あと〇〇円貯めれば安心」という具体的な目標に変わるからです。

3. 自分らしい人生を設計できるから

終活は「死ぬための準備」ではなく、「これからの人生をどう生きるか」を考える時間です。30代はまだ体力も気力もあり、新しいことに挑戦できる余裕があります。だからこそ、自分が本当にやりたいことを明確にしておく価値があるのです。

エンディングノートに「人生でやりたいこと」を書き出してみると、意外な発見があります。「いつかやりたい」と思っていたことが、実は今すぐにでも始められることだったり。そうした気づきが、日々の暮らしに新しい彩りを加えてくれます。

自分の価値観や大切にしたいことを言葉にする作業は、人生の方向性を定める助けになります。仕事、家族、趣味、健康。どれも大切ですが、優先順位をつけることで、限られた時間を有意義に使えるようになるでしょう。

30代の終活で得られるメリット

終活を始めることで、日々の暮らしが驚くほど変わります。漠然とした不安が減り、やるべきことが明確になり、家族との関係も良くなる。そんな前向きな変化を実感できるはずです。

1. これからの人生設計がはっきりする

終活を通じて自分の資産や生活を整理すると、将来の選択肢が見えてきます。「今の仕事を続けるべきか」「マイホームを買うべきか」といった悩みも、具体的な数字をもとに考えられるようになるのです。

ライフプランを立てるときに大切なのは、現状を正確に把握することです。貯金がどれくらいあるのか、毎月の固定費はいくらなのか、保険でどこまでカバーされているのか。こうした情報が揃っていれば、将来の見通しが立てやすくなります。

人生設計は一度決めたら終わりではありません。状況が変わるたびに見直していくものです。けれど最初の土台を30代で作っておけば、その後の修正もスムーズに進められるでしょう。

2. もしものときに家族を守れる

突然の事故や病気は、誰にでも起こりうることです。もしものときに備えて情報を整理しておけば、家族に余計な負担をかけずに済みます。銀行口座の情報、保険の内容、緊急連絡先など、家族が知っておくべきことは意外と多いものです。

特に独身の人や、パートナーと財産を別々に管理している人は、自分の情報を誰かと共有しておく必要があります。入院したときに誰に連絡してほしいのか、ペットの世話を誰に頼むのか。こうしたことを事前に決めておくと、いざというときに周りの人が動きやすくなります。

家族を守るための準備は、愛情の表れでもあります。「心配かけたくない」という思いを形にすることで、大切な人との絆も深まっていくはずです。

3. 身の回りがすっきりして暮らしやすくなる

終活の一環として身の回りを整理すると、日々の暮らしがとても快適になります。使わないものを処分し、必要なものだけを手元に残す。そうすることで、部屋が広く感じられ、掃除も楽になり、心にも余裕が生まれてきます。

物が多すぎると、探し物をする時間も増えてしまいます。「あの書類どこにしまったかな」「この服いつ買ったかな」と悩む時間が、実はとてももったいないのです。必要なものがすぐに取り出せる環境を作ることは、時間の節約にもつながります。

すっきりとした空間で過ごすと、気持ちも前向きになります。新しいことを始めたくなったり、人を招きたくなったり。身の回りを整えることは、人生そのものを整えることなのかもしれません。

エンディングノートの書き方

エンディングノートは終活の基本となるツールです。自分の情報や希望を一冊にまとめておくことで、もしものときに家族が困らずに済みます。けれど何を書けば良いのか迷う人も多いはずです。

1. 30代が書いておきたい項目とは?

30代のエンディングノートには、今すぐ必要な情報を中心に書いていきましょう。遺言書のように重く考える必要はありません。日記のような気軽さで、思いついたことから書き始めれば良いのです。

まず書いておきたいのは、基本的な個人情報と緊急連絡先です。氏名、生年月日、住所、本籍地、マイナンバー、血液型など。病院での手続きや、万が一のときに必要な情報を整理しておきます。

次に、財産や資産の情報を記載します。銀行口座、クレジットカード、証券口座、不動産、ローンなど。デジタル資産も忘れずに書いておきましょう。ネット銀行やスマホ決済アプリ、暗号資産など、30代ならではの資産形態も増えています。

その他、書いておくと良い項目は以下の通りです。

  • 毎月支払いが発生している固定費の一覧
  • 加入している保険の内容と証券番号
  • 友人や知人の連絡先と関係性
  • 会社の連絡先と担当者名
  • ペットの情報(名前、年齢、かかりつけ病院など)
  • 延命治療や臓器提供に関する希望
  • 家族や大切な人へのメッセージ

全ての項目を埋める必要はありません。今書けることから少しずつ進めていけば良いのです。

2. 独身の人が書くべきポイント

独身の人は、もしものときに頼れる相手が限られている場合があります。だからこそ、誰に何を頼むのかを明確にしておく必要があるのです。

まず重要なのは、緊急連絡先を複数書いておくことです。第一連絡先、第二連絡先というように優先順位をつけておくと、周りの人が迷わずに済みます。親、兄弟姉妹、親しい友人など、信頼できる人の連絡先を記載しましょう。

一人暮らしでペットを飼っている場合は、ペットの引き取り先も決めておく必要があります。名前、年齢、性格、好きな食べ物、かかりつけの病院など、詳細な情報を書いておくと、引き取ってくれる人も安心できるはずです。

また、デジタル遺品の管理も重要です。SNSアカウント、サブスクリプションサービス、オンラインストレージなど。自分しか知らないパスワードで管理しているものは、誰かに引き継げるように整理しておきましょう。

3. 既婚者や子育て中の人が書くべきポイント

既婚者や子どもがいる人は、家族の将来を見据えた内容を書いておくことが大切です。自分に何かあったとき、残された家族が困らないように情報を整理します。

まず、家族構成と関係性を明記しておきましょう。配偶者の情報はもちろん、子どもの年齢、通っている学校、習い事なども書いておくと良いでしょう。離れて暮らしている親の情報も忘れずに記載します。

住宅ローンや教育ローンなど、返済中のローンがある場合は詳細を書いておきます。どこから借りているのか、残高はいくらか、団体信用生命保険に加入しているかなど。こうした情報があれば、残された家族が手続きをスムーズに進められます。

子どもへのメッセージも大切な項目です。今すぐ伝えたいこと、将来読んでほしいこと。そうした思いを言葉にしておくことで、どんな状況になっても子どもに気持ちを届けられます。完璧な文章である必要はありません。素直な気持ちを書き留めておくだけで十分です。

資産の整理と把握から始めよう

終活の第一歩は、自分の資産を正確に把握することです。どこにいくらあるのかを知らなければ、将来の計画も立てられません。思っているよりも簡単にできる作業なので、まずは紙に書き出してみましょう。

1. 今ある資産をリストアップする方法

資産のリストアップは、思いついた順番で構いません。銀行口座から始めても良いですし、不動産から始めても良いでしょう。大切なのは、漏れなく全てを書き出すことです。

まず銀行口座を確認します。メインで使っている口座だけでなく、昔作った口座や、ネット銀行の口座も忘れずにチェックしましょう。口座番号、残高、キャッシュカードの有無を記録します。複数の銀行に口座がある人は、意外と把握しきれていないことも多いものです。

次に、現金、証券口座、投資信託、株式、国債、暗号資産など、金融資産を全て書き出します。証券会社に預けている資産は、定期的に評価額が変動するので、おおよその金額を記載しておけば十分です。

不動産を所有している場合は、住所、購入時期、現在の評価額、ローン残高などを記録します。マイホームだけでなく、実家の相続予定がある場合もメモしておくと良いでしょう。

その他、以下のような資産も忘れずにリストアップします。

  • 生命保険の解約返戻金
  • 個人年金保険の積立額
  • 会社の財形貯蓄
  • 貸しているお金
  • 貴金属や骨董品

全てを合計すると、自分の資産総額がはっきりと見えてきます。この数字を知ることが、将来設計の出発点になるのです。

2. キャッシュフロー表で将来のお金を見える化する

資産の総額が分かったら、次は将来のお金の流れを予測してみましょう。キャッシュフロー表を作ることで、何歳のときにどれくらいのお金が必要になるのかが見えてきます。

キャッシュフロー表は、エクセルやスプレッドシートで簡単に作れます。縦軸に年齢、横軸に収入、支出、貯蓄残高を並べるだけです。今の収入と支出をベースに、将来起こりうるイベントを書き込んでいきます。

たとえば、35歳でマイホーム購入、40歳で子どもの中学入学、50歳で車の買い替え、60歳で定年退職など。こうしたライフイベントに合わせて、必要なお金を予測していくのです。

最初は大雑把な予測で構いません。大切なのは、将来のお金の流れをイメージできるようになることです。表を作ってみると、「このままだと老後資金が足りない」「今のうちに貯金を増やす必要がある」といった気づきが得られます。

3. 保険の見直しで無駄を減らすコツ

30代は保険を見直す絶好のタイミングです。独身時代に入った保険が、今のライフスタイルに合っていないこともあります。必要な保障を確保しつつ、無駄な保険料を削減しましょう。

まず、今加入している保険を全て書き出します。生命保険、医療保険、がん保険、個人年金保険、学資保険など。それぞれの保障内容、保険料、満期日を確認します。意外と把握できていない保険が見つかることもあるでしょう。

次に、本当に必要な保障は何かを考えます。独身の人と既婚者では、必要な保障額が大きく異なります。子どもがいる場合は、教育資金を確保できるだけの死亡保障が必要です。一方、独身で貯蓄が十分にある人は、高額な死亡保障は不要かもしれません。

保険料が家計を圧迫している場合は、保障内容を見直すか、別の保険会社に切り替えることも検討しましょう。同じ保障内容でも、保険会社によって保険料が大きく異なることがあります。複数の保険を比較することで、年間数万円の節約につながることもあるのです。

身の回りの整理と断捨離のやり方

資産の整理と同じくらい大切なのが、物の整理です。使わないものを手放すことで、生活空間が広がり、心にも余裕が生まれます。30代のうちに身軽になっておくと、今後のライフスタイルの変化にも対応しやすくなるでしょう。

1. 物の断捨離で生活をシンプルにする

断捨離を始めるときは、一気に全部やろうとせず、小さなエリアから始めると良いでしょう。クローゼットの一角、本棚の一段、引き出し一つなど。少しずつ進めることで、挫折せずに続けられます。

物を手放す基準は「今使っているかどうか」です。「いつか使うかもしれない」という理由で取っておくと、結局使わないまま何年も経ってしまいます。1年以上使っていないものは、今後も使わない可能性が高いと考えましょう。

捨てるのがもったいないと感じるものは、フリマアプリで売ったり、誰かに譲ったりする方法もあります。必要としている人のもとに届けば、物も喜ぶはずです。ただし、売ることにこだわりすぎて作業が進まないのは本末転倒なので、ある程度は思い切って処分することも大切です。

写真や手紙など、思い出の品は判断が難しいものです。全部取っておく必要はありませんが、本当に大切なものだけを厳選して残しましょう。デジタル化できるものはスキャンして保存すると、場所を取らずに思い出を残せます。

2. 人間関係を整理する意味とは?

終活では、物だけでなく人間関係も整理します。これは冷たいことではなく、本当に大切な人との時間を増やすための選択です。限られた時間とエネルギーを、どこに使うかを考えることは、豊かな人生を送るために必要なことなのです。

まず、自分にとって大切な人は誰かを考えてみましょう。家族、親友、仕事仲間など。本音で話せる相手、一緒にいて心地良い相手、困ったときに助け合える相手。そうした人たちとの関係を大切にすることに、時間を使いたいものです。

一方で、付き合いが負担になっている関係もあるかもしれません。義理で参加している集まり、本心では行きたくない飲み会など。無理に続ける必要はないのです。少しずつ距離を置いても良いでしょう。

人間関係を整理することは、自分を大切にすることでもあります。「嫌われたくない」という気持ちで無理をしていると、いつか心が疲れてしまいます。本当に大切な人と、深く温かい関係を築いていくことを優先しましょう。

3. デジタルデータの整理方法

デジタルデータの整理は、30代の終活で特に重要な項目です。スマホやパソコンの中には、膨大な量のデータが蓄積されています。定期的に整理しておかないと、いざというときに必要なデータが見つからなくなってしまいます。

まず、写真や動画を整理しましょう。スマホのカメラロールには、似たような写真が何枚も保存されているはずです。ベストショットだけを残して、他は削除します。大切な写真はクラウドストレージにバックアップを取っておくと安心です。

次に、書類のデータを整理します。契約書、給与明細、領収書など、PDFで保存しているファイルを分類しましょう。フォルダ名を分かりやすくしておくと、後で探すときに楽になります。保存期限が過ぎた書類は削除して、ストレージの容量を確保します。

メールやメッセージアプリの整理も忘れずに行いましょう。不要なメールは削除し、重要なメールはフォルダに分類します。メールボックスがいっぱいになると、大切なメールが埋もれてしまうので、定期的に整理する習慣をつけると良いでしょう。

資産形成を始めるタイミング

資産の整理ができたら、次は資産を増やすことを考えましょう。30代は資産形成を始めるのに最適な時期です。老後までまだ時間があるので、長期的な視点で計画を立てられます。

1. 30代からできる資産運用の選択肢

資産運用と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、初心者でも始めやすい方法がたくさんあります。大切なのは、自分のリスク許容度に合った方法を選ぶことです。

まず、投資信託から始めるのがおすすめです。少額から購入でき、プロが運用してくれるので、初心者でも安心して始められます。インデックス型の投資信託なら、コストも低く抑えられるでしょう。

株式投資に興味がある人は、少額から始めてみましょう。いきなり大きな金額を投資するのではなく、少しずつ経験を積んでいくことが大切です。最初は損をすることもあるかもしれませんが、それも勉強だと思って続けることで、少しずつ投資の感覚が身についていきます。

不動産投資も選択肢の一つです。マンションの一室を購入して賃貸に出すことで、家賃収入を得られます。ただし、初期費用が高額で、空室リスクもあるので、十分に勉強してから始める必要があります。

2. iDeCoや積立NISAを活用する

税制優遇がある制度を活用することで、効率的に資産を増やせます。特にiDeCoと積立NISAは、30代から始めるのに適した制度です。

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後資金を準備するための制度です。毎月一定額を積み立てて運用し、60歳以降に受け取ります。最大のメリットは、掛金が全額所得控除になることです。税金が安くなるので、実質的な負担を減らしながら老後資金を貯められます。

積立NISAは、投資で得た利益が非課税になる制度です。年間40万円まで投資でき、最長20年間非課税で運用できます。長期的にコツコツと資産を増やしたい人に向いている制度です。

どちらの制度も、早く始めるほど複利の効果が大きくなります。30代のうちに始めれば、老後までに十分な資産を築ける可能性が高まるでしょう。毎月少額でも良いので、まずは始めてみることが大切です。

3. 老後資金の目安を知っておく

老後に必要な資金の目安を知っておくと、今からどれくらい準備すれば良いのかが分かります。一般的に、老後は公的年金だけでは生活費が不足すると言われています。

総務省の家計調査によると、高齢夫婦世帯の平均的な生活費は月に約26万円です。一方、受け取れる年金の平均額は月に約22万円程度。つまり、毎月4万円ほど不足する計算になります。老後が30年続くとすると、約1,440万円が必要になるのです。

もちろん、これは平均的な数字なので、実際に必要な金額は人それぞれです。持ち家か賃貸か、どんな暮らしをしたいか、趣味にどれくらいお金を使いたいか。こうした要素によって必要額は変わってきます。

大切なのは、漠然と不安を抱えるのではなく、具体的な目標額を決めることです。そして、その目標に向かって少しずつ準備を進めていけば良いのです。30代から始めれば、無理なく老後資金を貯められるでしょう。

やりたいことリストを作ってみよう

終活は将来の備えだけでなく、今をより充実させるためのものでもあります。やりたいことリストを作ることで、人生の目標が明確になり、日々の暮らしに張り合いが生まれてきます。

1. 人生でやりたいことを書き出す

まずは思いつく限り、やりたいことを書き出してみましょう。大きなことから小さなことまで、何でも構いません。制限を設けずに、自由に書いていくことが大切です。

たとえば、「海外旅行に行きたい」「新しい趣味を始めたい」「資格を取りたい」「マイホームが欲しい」「子どもと一緒に思い出を作りたい」など。具体的であればあるほど、実現に向けて動きやすくなります。

リストを作るときは、時間軸を意識すると良いでしょう。1年以内にやりたいこと、5年以内にやりたいこと、10年以内にやりたいこと。このように分類することで、優先順位がつけやすくなります。

書き出してみると、意外と実現可能なことが多いことに気づくはずです。「いつかやりたい」と思っていたことが、実は今すぐにでも始められるかもしれません。リストを作ることで、最初の一歩を踏み出すきっかけになるのです。

2. 優先順位をつけて実現可能にする

やりたいことをすべて書き出したら、次は優先順位をつけましょう。全てを同時に実現するのは難しいので、本当にやりたいことから順番に取り組んでいきます。

優先順位をつけるときは、「ワクワクする度」で判断すると良いでしょう。考えただけで気持ちが高まるもの、実現したら人生が変わりそうなもの。そうしたものを上位に持ってくるのです。

また、実現の難易度も考慮します。簡単に始められるものと、時間やお金がかかるものをバランス良く配置することで、モチベーションを保ちやすくなります。小さな達成感を積み重ねながら、大きな目標に向かっていけるでしょう。

リストは定期的に見直すことが大切です。状況が変われば、やりたいことも変わります。新しい目標を追加したり、達成したものにチェックを入れたり。そうして更新していくことで、リストは常に自分の今を映す鏡になるのです。

3. 目標に必要な時間とお金を計算する

やりたいことをリストアップしたら、それぞれに必要な時間とお金を計算してみましょう。具体的な数字が分かると、実現に向けた計画を立てやすくなります。

たとえば、「ヨーロッパ旅行に行きたい」という目標があるとします。航空券、宿泊費、食費、観光費などを合計すると、だいたい30万円から50万円必要だと分かります。今の貯金ペースなら、1年後には実現できそうだと計算できるでしょう。

「資格を取りたい」という目標なら、受験料、参考書代、スクール代などを調べます。そして、試験までに必要な勉強時間も見積もります。毎日1時間勉強すれば、半年後には合格できそうだ、といった具合です。

計算してみると、意外と実現可能なことが多いことに気づきます。漠然と「いつか」と思っていたことが、「来年の夏には」「3年後には」という具体的な予定に変わるのです。数字を明確にすることで、夢が現実に近づいていきます。

独身者と既婚者で違う終活のポイント

終活の内容は、ライフスタイルによって変わってきます。独身の人と既婚者では、備えるべきことも優先順位も異なるのです。自分の状況に合った終活を進めていきましょう。

1. 独身の人が気をつけたいこと

独身の人は、もしものときに頼れる相手が限られている場合があります。だからこそ、事前の準備がとても重要になってくるのです。

まず、緊急時の連絡先を複数確保しておきましょう。親、兄弟姉妹、親しい友人など。誰にどんな場合に連絡してほしいのかを明記しておくと、周りの人が迷わずに済みます。親が高齢の場合は、兄弟や友人も連絡先に加えておくと安心です。

一人暮らしの場合、入院したときの手続きを誰に頼むかも考えておく必要があります。保証人が必要な場合もあるので、事前に相談しておくと良いでしょう。

お金の管理も重要です。銀行口座の情報、クレジットカードの支払い方法、保険の内容など。自分にしか分からない情報は、信頼できる人と共有しておきましょう。デジタルデータのパスワードも、もしものときにアクセスできるように準備しておくことが大切です。

2. 既婚者が家族と話し合うべきこと

既婚者は、パートナーと一緒に終活を進めることが理想的です。お互いの希望を共有し、もしものときにどうするかを話し合っておきましょう。

まず、お金の管理について話し合います。財産を別々に管理している夫婦は、お互いの資産状況を把握しているでしょうか。通帳がどこにあるか、暗証番号は何か、保険の内容はどうなっているか。こうした情報を共有しておくことが大切です。

次に、子育てや介護の方針を確認します。どちらかに何かあったとき、残されたパートナーがどう対応すれば良いのか。子どもの教育方針、親の介護の分担など。話し合っておくべきことは意外と多いものです。

お葬式やお墓についても、できれば話し合っておきましょう。縁起でもないと思うかもしれませんが、事前に希望を伝えておくことで、残された家族の負担を減らせます。どんな形式を望むのか、予算はどれくらいか。こうしたことを夫婦で共有しておくと良いでしょう。

3. 子どもがいる場合の準備

子どもがいる家庭では、子どもの将来を見据えた準備が必要です。親に何かあったとき、子どもが困らないように情報を整理しておきましょう。

まず、教育資金の準備状況を確認します。学資保険に加入しているか、積み立てはどれくらいあるか。子どもが成人するまでにいくら必要で、今どれくらい準備できているのかを把握しましょう。

次に、子どもの緊急連絡先を整理します。学校、習い事、病院など。連絡先だけでなく、担当の先生の名前、かかりつけ医の名前なども書いておくと、いざというときに役立ちます。

子どもへのメッセージも書いておきたいものです。今伝えたいこと、将来読んでほしいこと。完璧な文章である必要はありません。親の気持ちを素直に言葉にしておくことで、どんな状況になっても子どもに思いを届けられます。

デジタル遺品の整理方法

スマホやパソコンの中には、膨大な個人情報が詰まっています。デジタル遺品の整理は、30代の終活で特に重要な項目です。自分にしか分からない情報を、どう管理し、どう引き継ぐかを考えておきましょう。

1. スマホやパソコンのアカウント管理

スマホやパソコンには、数え切れないほどのアカウントが登録されています。SNS、メール、オンラインショッピング、銀行アプリなど。これらのアカウント情報を整理しておくことが、デジタル遺品整理の第一歩です。

まず、主要なアカウントのリストを作りましょう。サービス名、ユーザー名、メールアドレスを書き出します。パスワードも記載したいところですが、セキュリティの観点から紙に書くのは避けた方が良いでしょう。

代わりに、パスワード管理アプリを使う方法があります。一つのマスターパスワードで全てのパスワードを管理できるので、もしものときに家族がマスターパスワードさえ分かれば、各アカウントにアクセスできます。

スマホのロック解除方法も、信頼できる人に伝えておきましょう。顔認証や指紋認証だけでなく、パスコードも設定しておくと、万が一のときに家族がアクセスできます。

2. サブスクやネットサービスの整理

毎月自動で引き落とされるサブスクリプションサービスは、意外と把握しきれていないものです。使っていないサービスに、毎月お金を払い続けているかもしれません。

まず、クレジットカードの明細を確認して、定期的に引き落とされているサービスをリストアップしましょう。動画配信、音楽配信、オンラインストレージ、定期購入など。全てを書き出してみると、「こんなに契約していたのか」と驚くはずです。

次に、本当に必要なサービスかを見極めます。最後に使ったのはいつか、今後も使う予定があるか。もし半年以上使っていないなら、解約を検討しましょう。月に数百円でも、年間にすると数千円の節約になります。

残すサービスについては、アカウント情報をエンディングノートに記載しておきます。自分に何かあったとき、家族がサービスを解約できるようにするためです。放置すると、いつまでも料金が引き落とされ続けてしまいます。

3. SNSのアカウントはどうするか

SNSのアカウントをどうするかも、事前に決めておきたいことの一つです。削除してほしいのか、そのまま残してほしいのか。自分の希望を家族に伝えておきましょう。

Facebookには「追悼アカウント管理人」という機能があります。事前に信頼できる人を指定しておくと、自分が亡くなった後にアカウントを管理してもらえます。削除するか追悼アカウントにするかを選べるので、希望に合わせて設定しておくと良いでしょう。

TwitterやInstagramも、アカウントの削除方法を家族に伝えておくと安心です。ログイン情報を共有しておけば、必要に応じて投稿を削除したり、アカウントを閉鎖したりできます。

SNSは個人的な投稿が多いので、見られたくない内容もあるかもしれません。定期的に過去の投稿を見直して、残しておきたいものだけを選別しておくのも一つの方法です。

30代の終活で注意したいポイント

終活を始めるときに大切なのは、完璧を目指さないことです。少しずつ進めていけば良いので、焦らず自分のペースで取り組みましょう。

1. 完璧を目指さず少しずつ進める

終活は一度やったら終わりではなく、継続的に見直していくものです。だから最初から全てを完璧にする必要はありません。できることから少しずつ始めれば良いのです。

エンディングノートも、空欄があって当たり前です。今書けることだけを書いて、後から追加していけば良いのです。「全部埋めなければ」と思うと、プレッシャーになって続かなくなってしまいます。

資産の整理も同じです。一度に全てを整理しようとすると大変なので、まずは銀行口座だけ、次に保険だけというように、少しずつ進めていきましょう。小さな達成感を積み重ねることで、モチベーションも保ちやすくなります。

大切なのは、完璧な終活をすることではなく、自分と家族のために準備を整えることです。7割できていれば十分だと考えて、気楽に取り組んでいきましょう。

2. 家族やパートナーと共有する

終活は一人で抱え込むものではありません。家族やパートナーと情報を共有することで、もしものときにスムーズに対応してもらえます。

エンディングノートを書いたら、どこに保管しているかを家族に伝えておきましょう。「机の引き出しに入れている」「実家に預けている」など、具体的な場所を共有します。せっかく書いても、誰も見つけられなければ意味がありません。

資産の情報も、信頼できる家族とは共有しておくと安心です。通帳がどこにあるか、保険証券はどこにしまってあるか。探す手間を省けるだけでなく、家族も安心できます。

ただし、全ての情報を公開する必要はありません。プライバシーも大切にしながら、必要最低限の情報を共有するバランスが大切です。何を共有し、何は自分だけの秘密にしておくか。それは自分で決めれば良いのです。

3. 定期的に見直す習慣をつける

一度終活を終えても、定期的に見直すことが大切です。30代はライフステージの変化が激しい時期なので、状況が変わるたびに情報を更新しましょう。

結婚、出産、転職、引越しなど、大きなライフイベントがあったときは見直しのタイミングです。新しい情報を追加し、古い情報を削除します。たとえば結婚したら、配偶者の情報を追加し、緊急連絡先の順位も変更する必要があるでしょう。

また、年に一度は全体を見直す習慣をつけると良いでしょう。誕生日や年末年始など、区切りの良いタイミングに確認します。銀行口座の残高、保険の内容、やりたいことリストなど。一年でどう変わったかを振り返ることで、自分の成長も実感できます。

見直しの際には、達成できたことをチェックしていくと、前向きな気持ちになれます。「去年書いたやりたいことが実現できた」「資産が少し増えた」といった小さな変化を喜びながら、次の目標に向かっていきましょう。

まとめ

30代の終活は、人生をより豊かにするための準備です。資産を整理し、身の回りをすっきりさせ、やりたいことを明確にする。そうした作業を通じて、自分が本当に大切にしたいものが見えてきます。

完璧を目指す必要はありません。できることから少しずつ始めて、ライフスタイルの変化に合わせて見直していけば良いのです。家族やパートナーと情報を共有しながら、自分らしい終活を進めていきましょう。今日から始める小さな一歩が、未来の安心につながっていきます。

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