葬儀の知識

葬儀で使う袱紗とは?包み方や渡し方を解説!

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葬儀に参列するとき、香典をそのまま持っていくのはマナー違反だということをご存じでしょうか?香典は袱紗という布に包んで持参するのが正しい作法です。

けれど袱紗には色や種類がたくさんあって、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。包み方や渡し方にもルールがあります。ここでは葬儀で使う袱紗について、選び方から包み方、受付での渡し方まで丁寧に解説していきます。

袱紗とは?

袱紗は冠婚葬祭で金封を包むための布です。葬儀では香典を、結婚式ではご祝儀を包むときに使います。

1. 香典を包むための布

袱紗は絹やちりめんなどで作られた布のことです。正方形の一枚布タイプから、ポケットがついた袋タイプまでさまざまな形があります。サイズは一般的に45センチ四方から68センチ四方くらいまであって、用途によって使い分けることができます。

昔から日本では贈り物を裸で持ち歩くことを避ける習慣がありました。大切なものを包んで運ぶという心遣いが、袱紗という文化を生み出したのです。現代でもこの習慣は受け継がれていて、冠婚葬祭の場では欠かせないアイテムになっています。

袱紗には慶事用と弔事用があって、色や柄が異なります。葬儀では落ち着いた寒色系の袱紗を選ぶのが基本です。間違った色を選んでしまうと失礼にあたるかもしれません。

2. 袱紗を使う理由

袱紗を使う理由は大きく分けて3つあります。まず香典袋を汚れや折れから守るためです。バッグの中に直接入れてしまうと、受付に出すときには角が折れていたり汚れていたりすることがあります。

次に相手への敬意を表すためです。大切な気持ちを包んで丁寧に渡すという行為そのものが、故人やご遺族への配慮を示すことになります。袱紗に包むというひと手間が、あなたの誠意を伝えてくれるはずです。

最後に水引が崩れるのを防ぐという実用的な理由もあります。香典袋の水引はとても繊細で、バッグの中で他の荷物と擦れると簡単に形が崩れてしまいます。袱紗で包んでおけば、きれいな状態のままお渡しできるでしょう。

3. 冠婚葬祭でのマナー

冠婚葬祭では袱紗を使うことが正式なマナーとされています。特に格式の高い葬儀や法事では、袱紗なしで香典を出すと常識がないと思われるかもしれません。

袱紗は慶事と弔事で包み方が異なります。弔事では左開きに包むのが決まりです。これを間違えると失礼にあたるので注意が必要です。

また受付で香典を渡すときも、袱紗から取り出してから相手に向けて渡すという流れがあります。こうした細かな作法を知っておくと、いざというときに慌てずに済むはずです。

葬儀で使える袱紗の色

葬儀で使える袱紗の色には決まりがあります。基本的には寒色系を選べば間違いありません。

1. 寒色系が基本

葬儀で使える袱紗の色は、紺色、灰色、深緑、藍色などの寒色系です。これらの色は悲しみの場にふさわしい落ち着いた印象を与えます。

黒色の袱紗も弔事用として使えます。ただし真っ黒すぎると重い印象になることもあるので、少し青みがかった紺色や灰色のほうが使いやすいかもしれません。

グレーは最近人気が出てきている色です。控えめで品があって、年齢や性別を問わず使いやすいという特徴があります。初めて袱紗を買う人にもおすすめできる色です。

深緑やうぐいす色も弔事用として認められています。少し個性的ですが、落ち着いた雰囲気があって上品に見えます。

2. 紫は慶弔両用で便利

紫色の袱紗は慶事にも弔事にも使える万能カラーです。昔から高貴な色とされてきた紫は、冠婚葬祭のどちらでも失礼にあたりません。

ただし紫といっても濃淡があります。濃い紫なら慶弔両用として使えますが、薄紫は慶事専用になるので注意が必要です。藤色のような明るい紫は結婚式向きで、葬儀には適していません。

慶弔両用の袱紗を一つ持っておくと、急な訃報にも結婚式の招待にも対応できて便利です。複数の袱紗を使い分けるのが面倒という人には、濃い紫の袱紗をおすすめします。

紫の袱紗を選ぶときは、光沢が少なくシンプルなデザインのものを選ぶといいでしょう。派手な装飾がついていると、葬儀では使いづらくなってしまいます。

3. 避けるべき色

葬儀で絶対に避けるべきなのは、赤、オレンジ、ピンク、黄色などの暖色系です。これらは慶事用の色なので、弔事で使うと大変失礼にあたります。

朱色やえんじ色も結婚式用です。間違えて持っていかないように、慶事用と弔事用は別の場所に保管しておくといいかもしれません。

ベージュや金色も避けたほうが無難です。これらも祝い事の色とされているため、葬儀にはふさわしくありません。

白色の袱紗も基本的には慶事用です。ただし地域によっては白を弔事に使う習慣があるところもあります。心配な場合は、寒色系の袱紗を選んでおけば間違いないでしょう。

袱紗の種類とそれぞれの特徴

袱紗には大きく分けて4つの種類があります。それぞれに特徴があって、使いやすさや格式が異なります。

1. 金封袱紗:初心者でも使いやすい

金封袱紗は財布のような形をしていて、内側にポケットがついているタイプです。香典袋をポケットに挟むだけなので、包み方を覚える必要がありません。

使い方がとても簡単で、袱紗を初めて使う人でも迷わず扱えます。バッグの中でも形が崩れにくく、持ち運びに便利です。

価格も比較的安くて、1000円から2000円くらいで購入できます。コストパフォーマンスがいいので、とりあえず一つ持っておきたいという人に向いています。

ただし金封袱紗はカジュアルな印象があるため、格式の高い葬儀では包むタイプのほうが好ましいという意見もあります。場面に応じて使い分けるといいかもしれません。

2. 爪付き袱紗:最もポピュラー

爪付き袱紗は正方形の布の四隅に爪と留め糸がついているタイプです。香典袋を包んだ後、爪で留めて形を固定できるようになっています。

包むタイプの袱紗の中では最も一般的で、多くの人が使っています。風呂敷袱紗よりも扱いやすく、それでいて正式な場でも使えるバランスのよさが魅力です。

爪があることで包んだ形が崩れにくく、安定感があります。受付で取り出すときもスムーズにできるはずです。

価格は1500円から3000円くらいが相場です。初心者から慣れた人まで幅広く使えるので、最初の一つとして選ぶのにもおすすめできます。

3. 台付き袱紗:使いやすくて格式もある

台付き袱紗は、小さな台がついている袱紗です。この台の上に香典袋を置いてから包むので、包みやすく形も整いやすいという特徴があります。

台があることで、受付で香典を渡すときにもそのまま台ごと差し出せます。相手が受け取りやすく、丁寧な印象を与えられるでしょう。

包むタイプの中では比較的扱いやすいため、正式な作法を守りたいけれど難しいのは困るという人に向いています。格式と実用性を両立したタイプといえます。

価格は2000円から5000円くらいです。少し高めですが、その分長く使える品質のものが多いかもしれません。

4. 風呂敷袱紗:正式なタイプ

風呂敷袱紗は一枚の布でできているシンプルなタイプです。袱紗の中では最も正式とされていて、格式を重んじる場面で使われます。

使わないときは小さく畳めるので、バッグの中でかさばりません。携帯性に優れているという実用的なメリットもあります。

ただし包み方が少し難しく、慣れないとうまく包めないかもしれません。持ち運んでいる間に崩れやすいという弱点もあります。

正式な場で正しい作法を守りたいという人には風呂敷袱紗がおすすめです。事前に包み方を練習しておくと、当日慌てずに済むでしょう。

香典の金額による袱紗の選び方

香典の金額によって、ふさわしい袱紗の種類が変わってきます。金額が大きいほど格式のある袱紗を選ぶのが基本です。

1. 1万円から3万円の場合

1万円から3万円くらいの香典なら、金封袱紗でも問題ありません。一般的な葬儀への参列であれば、このタイプで十分対応できます。

金封袱紗は使い勝手がよくて、急な訃報にもすぐに対応できる便利さがあります。普段使いとして一つ持っておくと安心です。

爪付き袱紗も適しています。金封袱紗よりも少し格式がある印象になるので、会社関係の葬儀などではこちらを選ぶといいかもしれません。

大切なのは袱紗の種類よりも、きちんと包んで持参するという姿勢です。どのタイプでも、丁寧に扱えば失礼にはあたらないでしょう。

2. 3万円以上の場合

3万円以上の香典を包む場合は、台付き袱紗や風呂敷袱紗など格式の高いタイプを選びましょう。金額が大きいときほど、正式な作法を守ることが大切になります。

特に親族の葬儀や目上の方の葬儀では、包むタイプの袱紗のほうが適しています。金封袱紗だと少しカジュアルすぎるという印象を与えるかもしれません。

台付き袱紗なら、香典袋が大きくてもしっかり包めます。受付で渡すときも台ごと差し出せるので、スマートに見えるはずです。

風呂敷袱紗を使えば、最も丁寧な印象になります。ただし包み方に自信がない場合は、台付き袱紗を選んだほうが無難かもしれません。

3. 迷ったときの選び方

どの袱紗を選べばいいか迷ったときは、紺色か灰色の爪付き袱紗または台付き袱紗を選んでおけば間違いありません。これらは汎用性が高く、多くの場面で使えます。

素材は絹やちりめんなど、ある程度質のいいものを選ぶといいでしょう。安っぽく見えない袱紗を一つ持っておけば、長く使い続けられます。

サイズ選びも重要です。大きすぎると持ち運びに不便ですが、小さすぎると香典袋が入りません。一般的な香典袋が余裕を持って入るサイズを選びましょう。

購入するときは実物を見て触ってみることをおすすめします。質感や色合いは実際に見ないとわからないことも多いです。

葬儀での袱紗の包み方

袱紗の包み方には決まりがあります。慶事と弔事では包み方が逆になるので、間違えないように注意が必要です。

1. 金封袱紗の包み方

金封袱紗は包み方というよりも、挟み方を覚えるだけで大丈夫です。袱紗を開いたら、左側のポケットに香典袋を入れます。

香典袋の表面が見えるように入れてください。裏返しに入れてしまうと、取り出したときに表裏が逆になってしまいます。

ポケットに入れたら、右から左へ袱紗を閉じます。これで完成です。とても簡単なので、初めての人でもすぐに覚えられるでしょう。

金封袱紗の中には、マグネットやボタンで留められるようになっているものもあります。しっかり閉じておけば、バッグの中で開いてしまう心配もありません。

2. 爪付き・台付き・風呂敷袱紗の包み方

包むタイプの袱紗は、弔事では左開きになるように包みます。これは「悲しみを閉じ込める」という意味があるといわれています。

まず袱紗をひし形に置きます。中央よりやや右寄りに香典袋を置いてください。台付き袱紗の場合は、台の上に香典袋を置いてから包み始めます。

次に右側の角を折って香典袋の中央に重ねます。続いて下、上の順に折ります。最後に左側を折って、余った部分を裏側に回すか爪で留めます。

慶事の場合はこの逆で右開きになりますが、葬儀では必ず左開きです。間違えやすいポイントなので、包む前に確認することをおすすめします。

3. 慶事との包み方の違い

慶事と弔事では包み方が正反対になります。結婚式などの慶事では右開きに包みますが、葬儀では左開きです。

右開きは「喜びを広げる」という意味があります。左開きは「悲しみを閉じ込める」という意味です。この違いを理解しておけば、迷うことはないでしょう。

簡単な覚え方としては、慶事は右手で開ける、弔事は左手で開けると考えるといいかもしれません。受付で取り出すときの動作をイメージすると覚えやすいです。

色も慶事と弔事で異なるので、袱紗を複数持っている人は間違えないように気をつけてください。袱紗の色と包み方、両方を確認してから出かけることをおすすめします。

受付での袱紗の渡し方

葬儀の受付で香典を渡すときにも、正しい手順があります。袱紗から取り出す動作にも作法があるので覚えておきましょう。

1. 袱紗から香典を取り出すタイミング

袱紗から香典を取り出すのは、受付の前に立ってからです。列に並んでいる間に取り出すのはマナー違反とされています。

自分の番が来たら、まず一礼してから袱紗を開きます。このとき袱紗は胸の高さくらいで開くといいでしょう。あまり低い位置で開くと見栄えがよくありません。

金封袱紗の場合は、左手で袱紗を持って右手で開きます。包むタイプの場合は、左手のひらの上で袱紗を開いて香典袋を取り出します。

取り出した袱紗は畳んで左手に持ち、その上に香典袋を載せます。袱紗が香典袋の台代わりになるわけです。

2. 香典の向きと渡し方

香典袋を取り出したら、表書きが受付の人に読める向きに持ち直します。自分から見ると上下逆になりますが、これが正しい向きです。

香典袋を時計回りに180度回転させてください。このとき両手で丁寧に扱うことが大切です。片手でくるっと回すのは雑な印象を与えてしまいます。

向きを整えたら、袱紗を台にして香典袋を差し出します。受付の人が取りやすい高さで、ゆっくりと渡しましょう。

受付台がある場合は、その上に袱紗を置いてから香典袋を載せて渡すこともあります。状況に応じて臨機応変に対応してください。

3. お悔やみの言葉の添え方

香典を渡すときは、簡単なお悔やみの言葉を添えます。「この度はご愁傷様です」や「お悔やみ申し上げます」などが一般的です。

声の大きさは控えめにして、丁寧な口調で伝えましょう。あまり大きな声で話すのは、葬儀の場にふさわしくありません。

長々と話すのも避けてください。後ろに並んでいる人もいるので、簡潔に済ませるのがマナーです。

芳名帳に記帳するときも、丁寧に書くことを心がけましょう。急いで走り書きするのではなく、故人への敬意を込めて一文字ずつ書きます。

直接渡す場合の袱紗の扱い方

受付がなく、遺族に直接香典を渡す場合もあります。小規模な葬儀や家族葬では、こうした状況になることもあるでしょう。

1. 袱紗を開くタイミング

遺族に直接渡す場合も、基本的には受付と同じです。相手の前で袱紗を開いて、香典袋を取り出します。

廊下や別室で開いてしまうと、袱紗を使う意味がなくなってしまいます。相手の目の前で丁寧に開くことに意味があるのです。

ただし遺族が取り込み中で忙しそうな場合は、タイミングを見計らう必要があります。お声がけできるタイミングを待ちましょう。

通夜や葬儀の最中ではなく、開始前や終了後に渡すのが一般的です。遺族の負担にならないよう、配慮することが大切です。

2. 台の上に置いて渡す

小さなテーブルや台がある場合は、その上に袱紗を敷いてから香典袋を載せて渡します。直接手渡しするよりも丁寧な印象になります。

台がない場合は、次に説明する袱紗を台代わりにする方法を使ってください。無理に台を探す必要はありません。

香典袋を置くときは、表書きが相手に読める向きにします。自分から見ると逆さまになりますが、これが正しい作法です。

台の上に置いたら、両手を軽く添えてお悔やみの言葉を伝えます。丁寧な動作を心がけることで、あなたの誠意が伝わるはずです。

3. 袱紗を台代わりにする方法

台がない場合は、畳んだ袱紗を香典袋の下に敷いて渡します。袱紗が小さな台の役割を果たしてくれます。

左手のひらに袱紗を載せて、その上に香典袋を置きます。右手を軽く添えて、両手で差し出すような形になります。

このとき袱紗がずれないように注意してください。バランスを崩して香典袋が落ちてしまっては大変です。

相手が香典袋を受け取ったら、袱紗は自分で回収します。袱紗を畳んでバッグにしまい、改めて一礼しましょう。

袱紗の柄や模様の選び方

袱紗には無地のものと柄が入ったものがあります。葬儀ではどんな柄を選べばいいのでしょうか。

1. 弔事に適した柄

弔事用の袱紗には、蓮の花、菊、蘭などの柄が入っていることがあります。これらは仏教と関わりの深い植物で、葬儀にふさわしいとされています。

蓮の花は極楽浄土を象徴する花です。仏事では古くから使われてきた伝統的な柄といえます。

菊も弔事によく使われる花です。日本では古来から高貴な花とされていて、皇室の紋章にも使われています。

ただし柄があると慶事には使えなくなります。慶弔両用として使いたい場合は、無地を選んだほうがいいでしょう。

2. 慶事用の柄との違い

慶事用の袱紗には、鶴、亀、松竹梅、鳳凰、おしどりなどの縁起のいい柄が使われます。これらは祝い事を象徴する柄です。

鶴と亀は長寿を表す代表的なモチーフです。結婚式や長寿のお祝いなどで使われます。

松竹梅も吉祥文様として知られています。おめでたい席にふさわしい華やかな印象があります。

こうした柄の袱紗を葬儀で使うことは絶対にできません。柄で慶弔を見分けられるようにしておくと、間違いを防げるでしょう。

3. 無地が安心な理由

迷ったときは無地の袱紗を選ぶのが一番安心です。無地なら慶事にも弔事にも対応できて、失敗がありません。

特に濃い紫の無地なら慶弔両用として使えます。一つ持っておけば、急な冠婚葬祭にも対応できて便利です。

無地はシンプルで飽きがこないのも魅力です。流行に左右されず、長く使い続けられるでしょう。

素材の質感で高級感を出すこともできます。上質な絹やちりめん素材を選べば、無地でも十分品のある印象になります。

袱紗はどこで買える?

いざ袱紗が必要になったとき、どこで買えばいいのか迷う人も多いはずです。実は身近な場所で手に入ります。

1. 百貨店や仏具店

確実に品質のいい袱紗を手に入れたいなら、百貨店や仏具店がおすすめです。冠婚葬祭用品のコーナーには、さまざまな種類の袱紗が揃っています。

百貨店なら店員さんに相談しながら選べるので、初めての人でも安心です。用途を伝えれば、適切なものを提案してくれるでしょう。

仏具店は葬儀関連の専門店なので、弔事用の袱紗が豊富です。質のいいものが多く、長く使える袱紗を探している人に向いています。

価格は2000円から5000円くらいが一般的です。少し高めですが、その分しっかりした作りで長持ちするはずです。

2. 紳士服店やホームセンター

もう少し手頃な価格で買いたいなら、紳士服店やホームセンターを覗いてみてください。冠婚葬祭コーナーに袱紗が置いてあります。

紳士服店は礼服を扱っているので、関連商品として袱紗も販売しています。葬儀用の小物を一度に揃えられて便利です。

ホームセンターの冠婚葬祭コーナーも意外と充実しています。シンプルな袱紗なら1000円から2000円くらいで購入できるでしょう。

イオンなどの大型スーパーにも冠婚葬祭用品売り場があります。買い物のついでに見てみるのもいいかもしれません。

3. 100円ショップやネット通販

急ぎで必要な場合は、100円ショップでも袱紗が手に入ることがあります。ダイソーなどの大型店舗なら、冠婚葬祭コーナーに置いてある可能性があります。

ただし100円ショップの袱紗は簡易的なものが多いです。一時的に使うには問題ありませんが、長く使うには向いていないかもしれません。

ネット通販ならAmazonや楽天で簡単に購入できます。商品レビューを見ながら選べるので、失敗も少ないでしょう。

急ぎの場合は配送日数に注意してください。翌日配送が可能なショップもありますが、余裕を持って注文することをおすすめします。

袱紗がないときの代用方法

急な訃報で袱紗を用意する時間がないこともあるでしょう。そんなときは身近なもので代用できます。

1. ハンカチで代用できる

最も手軽な代用品はハンカチです。無地で落ち着いた色のハンカチがあれば、袱紗の代わりとして使えます。

色は黒、紺、グレーなど暗めの色を選んでください。白いハンカチでも構いませんが、柄物や明るい色は避けましょう。

サイズは大きめのハンカチのほうが包みやすいです。小さすぎると香典袋が隠れないので注意してください。

ハンカチで包むときも、袱紗と同じように左開きになるよう包みます。受付での渡し方も袱紗を使うときと同じです。

2. 風呂敷やスカーフも使える

風呂敷やスカーフも袱紗の代用として使えます。むしろ風呂敷は本来の袱紗に近い形なので、代用品としては理想的です。

ただし柄や色には注意が必要です。派手な柄や明るい色のスカーフは葬儀にふさわしくありません。

無地か控えめな柄で、寒色系のものを選びましょう。シルク素材なら高級感もあって見栄えがいいです。

サイズは45センチ四方以上あると包みやすいでしょう。あまり大きすぎても扱いにくいので、程よい大きさのものを選んでください。

3. 代用品を使うときの注意点

代用品を使うときも、できるだけ丁寧に扱うことが大切です。袱紗がないからといって雑に扱っていいわけではありません。

ハンカチやスカーフはアイロンをかけてシワを伸ばしておきましょう。くたくたの布で包むと、だらしない印象を与えてしまいます。

代用品でも香典を包んで持参するという心遣いは伝わります。何も使わずに香典をそのまま出すよりは、ずっと丁寧な印象になるでしょう。

ただし次の機会に備えて、きちんとした袱紗を一つ用意しておくことをおすすめします。冠婚葬祭は突然やってくるものですから。

まとめ

袱紗は葬儀で香典を包むための大切なアイテムです。色や種類、包み方を正しく理解しておけば、いざというときに慌てずに済みます。

基本を押さえておけば難しいことはありません。寒色系の袱紗を選んで左開きに包む、受付で丁寧に取り出して渡す、この流れを覚えておきましょう。一つ持っておくだけで、急な訃報にも落ち着いて対応できるはずです。

袱紗を使うという行為そのものが、故人やご遺族への敬意を表すことになります。形式的なマナーだけでなく、そこに込められた気持ちを大切にしたいですね。

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