年金は60歳からもらうべき?賢い受給判断とメリット・デメリットを解説!
「年金は60歳からもらえるの?」という疑問を持つ方は少なくありません。
本来、年金の受給開始は65歳からですが、実は繰り上げ受給という制度を使えば60歳からでももらえます。ただし、受給額が減額されるなど、いくつか注意すべき点があるのも事実です。早めにもらうことで安心できる反面、長い目で見ると損をする可能性もあります。この記事では、60歳から年金をもらうメリットとデメリット、そしてどんな人に向いているのかを詳しく紹介します。
年金を60歳からもらうとは?
年金を60歳からもらうには「繰り上げ受給」という制度を利用します。この制度について、まずは基本的な仕組みを理解しておくことが大切です。
1. 年金の繰り上げ受給の仕組み
繰り上げ受給とは、本来65歳から受け取る老齢年金を、60歳から64歳の間に前倒しで受け取る制度のことです。受給開始を1カ月早めるごとに、年金額が0.4%ずつ減額される仕組みになっています。
たとえば60歳ちょうどから受け取る場合、65歳までの5年間(60カ月)を繰り上げることになります。この場合、0.4%×60カ月で24%の減額となり、本来の76%の金額しか受け取れません。もし本来の年金額が月15万円だった場合、60歳からもらうと約11万4000円に減ってしまいます。
この減額率は一生変わりません。つまり、一度繰り上げ受給を選ぶと、その後何歳になっても減額された金額のままずっと受け取り続けることになります。だからこそ、慎重な判断が必要なのです。
2. 通常の年金受給開始は65歳から
日本の公的年金制度では、老齢基礎年金も老齢厚生年金も、原則として65歳から受け取ることになっています。これが標準的な受給開始年齢です。
65歳からの受給であれば、減額されることなく満額の年金を受け取れます。また、必要に応じて75歳まで受給開始を遅らせる「繰り下げ受給」を選ぶこともできます。繰り下げる場合は、1カ月遅らせるごとに0.7%ずつ年金額が増えていきます。
ただし、特別支給の老齢厚生年金という制度がある人は、65歳前でも一部の年金を受け取れる場合があります。これは繰り上げ受給とは別の制度なので、混同しないように注意が必要です。
3. 特別支給の老齢厚生年金との違い
特別支給の老齢厚生年金は、一定の条件を満たす人が60歳から65歳までの間に受け取れる年金です。これは繰り上げ受給とは違い、減額されることなく受け取れます。
対象となるのは、昭和36年4月1日以前に生まれた男性、または昭和41年4月1日以前に生まれた女性です。つまり、比較的年齢が高い世代に限定された制度といえます。若い世代の方は、この特別支給の対象外となるため、60歳から年金をもらいたい場合は繰り上げ受給を選ぶしかありません。
一方、繰り上げ受給は誰でも選択できる制度ですが、前述のとおり減額されるというデメリットがあります。この2つの制度の違いをしっかり理解しておくことが大切です。
60歳から年金をもらうメリット
繰り上げ受給には、早く受け取れることによるいくつかのメリットがあります。自分の状況に合わせて検討してみましょう。
1. 生活費の不安を早めに解消できる
60歳で仕事を辞めたあと、次の収入源が見つからない場合、年金を早めに受け取ることで生活の安定につながります。特に貯蓄があまりない方にとっては、毎月確実に入ってくるお金があるという安心感は大きいものです。
再就職が難しい場合や、健康上の理由で働き続けられない場合、年金が生活の支えになります。減額されるとはいえ、まったく収入がない状態と比べれば、心の余裕が生まれるでしょう。
また、住宅ローンや教育費など、まだ支出が多い時期にある方もいるかもしれません。そうした場合、60歳からの年金収入があることで、家計のやりくりがずいぶん楽になることもあります。
2. 早く受け取れば確実にもらえる安心感
「長生きできるかわからない」という不安を抱える方にとって、早めに年金を受け取ることは一つの選択肢です。もし万が一、65歳を待たずに亡くなってしまった場合、年金をまったく受け取れないことになります。
60歳から受給を始めれば、少なくとも5年分の年金は確実に手にできます。減額されるとはいえ、受け取れる期間が長くなるため、トータルで見れば一定額は確保できるわけです。
特に病気を抱えている方や、家族に短命の傾向がある方などは、こうした考え方をする場合もあります。将来の不確実性に対して、今確実にもらえるものをもらっておきたいという気持ちは理解できるものです。
3. 元気なうちにお金を使える
年金を早めに受け取ることで、まだ体が元気なうちに旅行や趣味を楽しむことができます。60代前半は、まだ活動的に動ける年齢です。
70代や80代になってからお金があっても、体力的に使い切れないかもしれません。それなら、元気なうちに年金を使って充実した時間を過ごしたいと考える方もいるでしょう。
趣味の活動や、孫との思い出作り、友人との交流など、お金を使って楽しみたいことは人それぞれです。人生を前向きに楽しむという視点で見れば、早めの受給にも意味があるといえます。
60歳から年金をもらうデメリット
メリットがある一方で、繰り上げ受給には知っておくべきデメリットも多くあります。慎重に検討することが大切です。
1. 受給額が24%減額され一生続く
60歳から年金を受け取ると、本来の金額から24%減額されます。この減額は一時的なものではなく、一生涯続きます。
たとえば本来の年金額が年間180万円だった場合、24%減額されると約137万円になります。年間で約43万円、月額にすると約3万5000円の差です。これが死ぬまで続くと考えると、かなり大きな金額の差になります。
80歳まで生きた場合、60歳から20年間で約860万円の差が生まれます。90歳なら約1290万円です。長生きすればするほど、この差は広がっていきます。
2. あとから変更や取り消しができない
一度繰り上げ受給の手続きをしてしまうと、後から取り消すことはできません。「やっぱり65歳から満額もらいたい」と思っても、元に戻せないのです。
受給開始後に状況が変わることもあります。たとえば、思いがけず良い仕事が見つかったり、健康状態が改善して働けるようになったりすることもあるでしょう。
そうした場合でも、すでに始まった繰り上げ受給を止めることはできません。だからこそ、本当に今すぐ年金が必要なのか、よく考えてから決める必要があります。
3. 障害年金が受け取れなくなる可能性
繰り上げ受給を選ぶと、その後に病気やケガで障害を負った場合でも、障害年金を受け取れなくなります。これは意外と知られていない重要なデメリットです。
障害年金は、病気やケガで日常生活に支障が出た場合に受け取れる制度です。しかし、繰り上げ受給を始めると、その時点で老齢年金を選択したことになり、障害年金の受給資格を失ってしまいます。
60代前半はまだまだ若く、今後どんな健康トラブルが起きるかわかりません。万が一のときの保障を失うことになるため、慎重な判断が求められます。
4. 国民年金や厚生年金が同時に繰り上げされる
繰り上げ受給を選ぶと、国民年金(老齢基礎年金)と厚生年金(老齢厚生年金)の両方が同時に繰り上げられます。どちらか一方だけを繰り上げることはできません。
たとえば、厚生年金だけ60歳から受け取って、国民年金は65歳から満額もらうといった選択はできないのです。両方とも24%減額された金額で固定されます。
これは、将来の受給額に大きな影響を与えます。特に厚生年金の加入期間が長かった方は、減額される金額も大きくなるため、よく考える必要があります。
5. 加給年金や振替加算が受け取れなくなる
繰り上げ受給をすると、配偶者がいる場合に受け取れる「加給年金」や「振替加算」がもらえなくなります。これは、扶養している家族がいる方にとっては大きな損失です。
加給年金は、厚生年金の加入期間が20年以上ある方が65歳になったときに、配偶者や子どもがいる場合に支給される年金です。年間約40万円程度の金額になることもあり、家計にとっては貴重な収入源といえます。
繰り上げ受給をすると、この加給年金を受け取る権利を失ってしまいます。家族構成によっては、かなり大きな金額を逃すことになるため、注意が必要です。
6. 国民年金への任意加入や追納ができなくなる
繰り上げ受給を始めると、それ以降は国民年金への任意加入や、過去の未納分の追納ができなくなります。年金額を増やす機会を失ってしまうのです。
60歳以降も国民年金に任意で加入して保険料を納めれば、年金額を増やすことができます。また、過去に未納期間がある場合、追納することで年金額を満額に近づけることも可能です。
しかし、繰り上げ受給を選んでしまうと、こうした年金額を増やす手段がすべて使えなくなります。将来の年金額を少しでも増やしたいと考えている方は、このデメリットもしっかり理解しておくべきです。
60歳受給と65歳受給の損益分岐点はいつ?
繰り上げ受給を選ぶかどうかを判断する際、何歳まで生きれば元が取れるのかという「損益分岐点」が気になるところです。
1. 80〜81歳が損益分岐点になる
60歳から年金を受け取った場合と、65歳から満額を受け取った場合の損益分岐点は、おおよそ80歳から81歳といわれています。つまり、この年齢を超えて長生きすれば、65歳から受け取ったほうが得になる計算です。
60歳から受給を始めると、24%減額されるものの5年間早く受け取れます。一方、65歳から受給すれば満額ですが、受け取り開始が5年遅れます。この差が逆転するのが80〜81歳あたりなのです。
計算の仕方はシンプルです。60歳から受け取った場合の累計額と、65歳から受け取った場合の累計額を比べていくと、80歳あたりで後者が逆転します。
2. 長生きするほど65歳受給が有利に
損益分岐点を超えて長生きすればするほど、65歳から満額を受け取ったほうが有利になります。85歳まで生きた場合、累計で数百万円の差が出ることもあります。
たとえば90歳まで生きた場合、60歳から受給した場合と65歳から受給した場合では、1000万円以上の差になることもあります。年金額が大きい方ほど、この差は広がります。
日本人の平均寿命は男性が約81歳、女性が約87歳です。平均寿命まで生きると考えると、特に女性の場合は65歳からの受給のほうが有利になる可能性が高いといえます。
3. 寿命が短い場合は60歳受給が有利
逆に、80歳より前に亡くなる場合は、60歳から受給したほうがトータルでもらえる金額が多くなります。たとえば75歳で亡くなった場合、60歳から15年間受給したほうが、65歳から10年間受給するより多くの年金を受け取れます。
ただし、自分の寿命がいつまでかを正確に予測することは誰にもできません。健康状態や家族の病歴などから推測することはできても、確実なことはわからないのです。
だからこそ、損益分岐点だけで判断するのではなく、自分の経済状況や健康状態、家族構成なども含めて総合的に考える必要があります。
60歳から年金をもらうのが向いている人
繰り上げ受給が向いているのは、どのような方なのでしょうか。いくつかのパターンを見ていきます。
1. 健康や体力に不安がある人
病気を抱えていたり、健康状態に不安がある方は、早めに年金を受け取ることを検討してもよいかもしれません。平均寿命まで生きられないかもしれないと考える場合、60歳からの受給が選択肢になります。
特に、家族に短命の傾向がある方や、持病がある方などは、損益分岐点を超えられない可能性もあります。そうした場合、確実に受け取れる期間を増やすという意味で、繰り上げ受給は合理的な選択といえるでしょう。
ただし、障害年金を受け取れなくなるデメリットもあるため、その点も踏まえて判断する必要があります。医療費がかさむ可能性がある場合は、慎重に考えましょう。
2. 貯蓄が少なく生活費が心配な人
60歳で退職したあと、十分な貯蓄がなく生活費に不安がある方は、繰り上げ受給を検討する価値があります。毎月の年金収入があることで、生活の安定につながります。
再就職が難しい場合や、働きたくても働けない事情がある場合、年金が唯一の収入源になることもあります。そうした状況では、減額されるとはいえ、確実な収入を得ることが最優先になるでしょう。
ただし、可能であれば少しでも貯蓄を増やしたり、パートなどで働いたりして、繰り上げ受給を避ける工夫も考えてみる価値はあります。
3. 長生きしない可能性を考えている人
家族の病歴や自分の健康状態から、長生きできないかもしれないと考える方もいます。そうした場合、80歳を超えて生きる可能性が低いと判断して、60歳からの受給を選ぶこともあります。
損益分岐点が80〜81歳であることを考えると、それより前に亡くなる可能性が高い方は、早めに受け取ったほうがトータルで得になります。確実に受け取れる金額を最大化したいという考え方です。
ただし、医療の進歩により寿命は延びていますし、予想以上に長生きすることもあります。あくまで一つの判断材料として考えるべきでしょう。
60歳から年金をもらわない方がいい人
逆に、繰り上げ受給を避けたほうがよい方もいます。自分がどちらに当てはまるか確認してみましょう。
1. 健康で長く働ける見込みがある人
60歳を過ぎても健康で、まだまだ働ける方は、繰り上げ受給を急ぐ必要はありません。働いて収入を得ながら、65歳まで待って満額の年金を受け取るほうが、長期的に見て有利です。
特に、再雇用制度などで65歳まで働ける環境がある方や、フリーランスなどで収入を得られる方は、年金を繰り上げる必要性が低いといえます。健康なうちに働いて収入を得つつ、将来の年金額を減らさない選択ができます。
また、働きながら年金を受け取ると、在職老齢年金の制度により年金が一部減額されることもあります。そうした点も考慮すると、働いている間は年金を受け取らないほうがよい場合もあります。
2. 十分な貯蓄や収入がある人
貯蓄に余裕があり、当面の生活費に困らない方は、繰り上げ受給を選ぶメリットが少ないといえます。65歳まで待って満額の年金を受け取るほうが、生涯で受け取れる総額が多くなります。
特に、退職金が十分にあったり、不動産収入などの別の収入源がある方は、急いで年金を受け取る必要はありません。むしろ、将来の年金額を満額にしておくことで、老後の安心感が増します。
また、投資などで資産運用をしている方も、年金を繰り上げるより、運用益で生活しながら65歳まで待つほうが賢明かもしれません。
3. 障害年金を受け取る可能性がある人
持病があったり、将来障害を負う可能性が心配な方は、繰り上げ受給を避けるべきです。繰り上げ受給をすると、その後に障害を負っても障害年金を受け取れなくなるからです。
障害年金は、病気やケガで働けなくなった場合の重要なセーフティネットです。特に、まだ60代前半という若い年齢であれば、今後どのような健康問題が起きるかわかりません。
万が一のリスクに備えて、障害年金の受給資格を残しておくことは大切です。生活費に困っていないのであれば、繰り上げ受給は避けたほうが安全といえます。
60歳から年金をもらう前の確認ポイント
繰り上げ受給を決める前に、いくつか確認しておきたいポイントがあります。後悔しないために、しっかりチェックしましょう。
1. 受給額のシミュレーションをする
まずは、自分の年金がいくらになるのか、具体的にシミュレーションしてみましょう。日本年金機構の「ねんきんネット」を使えば、簡単に試算できます。
60歳から受給した場合と、65歳から受給した場合で、毎月いくらもらえるのか、生涯でいくら受け取れるのかを比較してみてください。具体的な数字を見ることで、判断がしやすくなります。
また、損益分岐点となる年齢も計算してみましょう。何歳まで生きれば65歳受給のほうが得になるのかを知ることで、自分の健康状態と照らし合わせて考えられます。
2. 家計状況と貯蓄額を見直す
次に、自分の家計状況を見直してみましょう。60歳から65歳までの5年間、年金なしでも生活できるだけの貯蓄があるかどうかを確認します。
毎月の生活費がいくらかかるのか、住宅ローンなどの支払いは残っているか、医療費はどのくらい必要かなど、具体的に計算してみてください。その上で、貯蓄を取り崩しながら65歳まで待てるかどうかを判断します。
もし貯蓄に余裕があるなら、繰り上げ受給を避けたほうが長期的には有利です。逆に、貯蓄が少なく生活が厳しいなら、繰り上げ受給も選択肢になります。
3. 健康状態や家族の状況を考える
自分の健康状態や家族の病歴なども、判断材料の一つです。長生きできる可能性が高いか、それとも健康に不安があるかによって、選択が変わってきます。
また、配偶者がいる場合は、加給年金や振替加算のことも考慮する必要があります。繰り上げ受給をすると、これらの年金を受け取れなくなるため、家族全体での収入を考えることが大切です。
さらに、障害を負う可能性についても考えてみましょう。持病がある方や、今後健康が悪化する心配がある方は、障害年金の受給資格を残しておくことも重要です。
4. 専門家への相談も検討する
年金の判断は複雑で、自分だけで決めるのが難しい場合もあります。そうしたときは、ファイナンシャルプランナーや社会保険労務士などの専門家に相談してみるのも一つの方法です。
専門家は、個人の状況に応じて最適なアドバイスをしてくれます。年金だけでなく、税金や社会保険料、医療費なども含めて総合的に考えてくれるため、より正確な判断ができます。
また、年金事務所でも相談を受け付けています。無料で相談できるので、気軽に足を運んでみるとよいでしょう。
年金を繰り上げ受給して後悔するケース
実際に繰り上げ受給を選んだ方の中には、後悔している方もいます。どのようなケースで後悔が生まれるのでしょうか。
1. 減額が想像以上に重かった
繰り上げ受給をして実際に年金を受け取り始めると、「思ったより金額が少ない」と感じる方が少なくありません。24%の減額といっても、実際に生活してみると、その影響の大きさを実感するものです。
特に、物価が上がったり、医療費が増えたりすると、減額された年金では生活が苦しくなることもあります。「もう少し我慢して65歳まで待てばよかった」と後悔する声も聞かれます。
また、長生きすればするほど、減額の影響は大きくなります。80代、90代になってから「あのとき繰り上げなければよかった」と思っても、取り返しはつきません。
2. 障害年金がもらえないと知らなかった
繰り上げ受給をしたあとに病気やケガで障害を負い、障害年金を申請しようとしたら「受給資格がない」と言われて驚くケースもあります。繰り上げ受給をすると障害年金を受け取れなくなることを、知らなかったという方が意外と多いのです。
障害年金は、等級にもよりますが、月額数万円から十数万円になることもあります。これを受け取れないとなると、生活に大きな影響が出ます。
特に、繰り上げ受給をした後に重い病気が見つかった場合などは、「なぜもっと調べなかったのか」と深く後悔することになります。
3. 任意加入や追納ができなくなった
年金額を増やそうと思って任意加入や追納を考えていたのに、繰り上げ受給をしてしまったためにできなくなったというケースもあります。特に、過去に未納期間がある方は、追納することで年金額を満額に近づけられる可能性があります。
しかし、繰り上げ受給を始めてしまうと、その後は任意加入も追納もできません。年金額を増やす機会を失ってしまうのです。
「もう少し調べてから決めればよかった」という後悔の声は少なくありません。一度決めたら取り消せないからこそ、事前にしっかり情報を集めることが大切です。
まとめ
年金を60歳から受け取るかどうかは、単に損得だけで決められるものではありません。自分の健康状態、経済状況、家族構成、そして人生観など、さまざまな要素を総合的に考える必要があります。
繰り上げ受給には、早く受け取れる安心感がある一方で、一生涯24%減額されるという大きなデメリットもあります。また、障害年金を受け取れなくなったり、加給年金を失ったりと、意外と知られていない落とし穴も多いものです。だからこそ、「今すぐお金が必要」という切迫した状況でないかぎり、慎重に判断することをおすすめします。もし迷ったときは、専門家に相談してみるのもよいでしょう。
