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手水舎の読み方は?正しい作法と清め方を解説!

終活のトリセツ

神社に行くと必ず見かける、あの水の流れる場所。でも、読み方が分からなくて困ったことはありませんか?

実は「手水舎」という漢字は、いくつかの読み方があります。作法も知っているようで知らないことが多いものです。せっかく神社に参拝するなら、正しい方法で心身を清めてから神様にお会いしたいですよね。

ここでは、手水舎の読み方から清め方まで、すぐに実践できる神社マナーを紹介します。

手水舎の読み方は?

神社にある清めの場所ですが、意外と読み方がはっきりしていません。実は複数の読み方があるのです。

1.一般的な読み方は「ちょうずや」または「ちょうずしゃ」

多くの神社では「ちょうずや」「ちょうずしゃ」と呼ばれています。この読み方が日常的に使われることが多いようです。

「ちょうず」という呼び方は、昔から庶民の間で親しまれてきた言い方です。地域によってはこの読み方が主流になっているところもあります。耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

ただし、神社によって呼び方が違うこともあります。どの読み方でも間違いではありません。大切なのは、そこで身を清めるという行為そのものです。

2.「てみずや」「てみずしゃ」という読み方もある

神社本庁では「てみずや」という読み方を正式に採用しています。また、大國魂神社のように「てみずしゃ」と呼ぶところもあるのです。

「てみず」は「手水」という言葉をそのまま読んだものです。文字通り、手を清める水という意味が込められています。こちらの方が漢字の読み方としては自然かもしれません。

訪れる神社によって呼び方が異なるのも面白いところです。看板などに読み仮名が書かれていることもあります。

3.別名で「水盤舎」や「御水屋」と呼ばれることも

地域や神社によっては「水盤舎(すいばんしゃ)」「御水屋(おみずや)」という別名で呼ばれることがあります。

水盤舎という呼び方は、中央に置かれた水をたたえる桶(水盤)に由来しています。御水屋という呼び方も、水を扱う場所であることから名付けられたものです。

どの呼び方も同じ場所を指していますが、それぞれの名前に歴史や由来があります。訪れた神社でどんな呼び方をしているか確認してみるのも楽しいですね。

手水舎とは何か?

読み方が分かったところで、そもそも手水舎とはどういう場所なのでしょうか。

1.神社にある身を清めるための場所

手水舎は、神社や寺院の入り口、参道、社殿の脇に設置されている清めの場所です。中央に水盤があり、柄杓が置かれています。

参拝する前に手や口を清める風習があり、これを「手水」と呼びます。手水舎は、その手水をおこなうための専用の建物なのです。

龍の口から水が流れ出ている手水舎をよく見かけます。これは龍が水を司る神様として崇められていたことに由来しているのです。ウサギや亀のモチーフが使われていることもあり、神社の特色を感じられます。

2.古代の禊を簡略化したもの

手水舎の起源は、古事記にある伊邪那岐命の「禊祓」にさかのぼります。黄泉の国から帰ってきた際に水に浸かって穢れを落としたという神話です。

この「水に浸かり、穢れを落とす」という禊祓を簡略化したものが手水だといわれています。本来は全身を清める儀式だったものが、現代では手と口を清める形に変わったのです。

簡略化されたとはいえ、その意味は今も変わりません。神様にお会いする前に心身を清めるという大切な儀式です。

3.川の水が使えなくなったことで誕生した施設

昔は神社の参拝前に川で清めをおこなう「禊」が風習化されていました。しかし、すべての神社の近くに川があるわけではありません。

また、時代の変化により川で体を清めること自体が困難になりました。そのため、清める作法をおこなうことを目的とした建物を作り、手水舎と呼ぶようになったのです。

起源を知ると、手水舎での清めがどれだけ大切で、簡略化されてありがたいことなのかが分かります。便利になった現代でも、その精神は受け継がれているのです。

手水舎で清める理由は?

なぜ参拝前に手水舎で清める必要があるのでしょうか。その理由を知ると、より丁寧に清めたくなるはずです。

1.神様に会う前に心身を清めるため

手水の主な目的は、心身を清めることです。日常生活の中で知らず知らずのうちに溜まった穢れを落とし、清らかな状態で神様にお会いするためにおこないます。

邪念を払い、落ち着いた気持ちになることが大切です。慌ただしい日常から離れて、神聖な場所に入る準備をする時間でもあります。

心を落ち着かせてから手水をおこなうと、より清められた気持ちになれます。ただ形だけおこなうのではなく、心の準備も必要なのです。

2.日常の穢れを取り払う意味がある

神道では、穢れを祓うことが重要視されています。穢れとは、不浄なものや汚れのことです。

日常生活の中で、私たちは様々な穢れに触れています。手水舎で手や口を清めることで、それらの穢れを取り払うことができるのです。

水には清める力があるとされてきました。古来より、水は神聖なものとして扱われてきたのです。

3.本来は川で全身を清めていた

先ほども触れましたが、本来は川で全身を清める「禊」がおこなわれていました。これが最も本格的な清めの方法です。

今でも一部の神社では、川や海での禊がおこなわれています。しかし、日常的にそれをおこなうのは現実的ではありません。

手水舎は、その禊を簡略化したものです。全身ではなく手と口だけですが、清めの意味は同じです。簡略化されても、その精神は大切に守られているのです。

正しい手水の作法:基本の流れ

それでは、実際にどのように手水をおこなうのか、基本の流れを見ていきます。

1.右手で柄杓を持って左手を清める

まずは右手で柄杓を持ち、水をくみます。柄杓にはたっぷりと満杯になる程度まで水を入れてください。

そのまま左手に水をかけて清めます。このとき、柄杓の水は3割くらいの量を目安に使います。すべてを左手にかけないように注意が必要です。

水は一杯で最後まで使うのがポイントです。何度も水をくむのは作法として正しくありません。最初にくんだ水で一連の動作をおこないます。

2.柄杓を左手に持ち替えて右手を清める

続いて、柄杓を左手に持ち替えます。このとき、水をこぼさないように注意してください。

持ち替えたら、左手と同様に3割くらいの水を使って右手を清めます。ここでも使う水の量を考えながらおこなうことが大切です。

柄杓の扱いに慣れていないと、持ち替えるときに水をこぼしてしまうことがあります。焦らずゆっくりとおこなうのがコツです。

3.右手で柄杓を持って左手で水を受け口をすすぐ

両手を清めたら、柄杓を右手に持ち替えます。左手に水を注ぎ、その水で口をすすいでください。

ここで注意したいのは、柄杓に直接口をつけないことです。衛生面から見ても、他の参拝者への配慮としても、必ず手で水を受けてから口をすすぎます。

衛生面が気になる場合は、口をすすぐ真似をするだけでも構いません。無理に口に含む必要はないのです。

4.もう一度左手を清める

口をすすいだ後は、もう一度左手を清めます。口に触れた手を清めるためです。

この工程を忘れてしまう方も多いのですが、丁寧におこなうなら外せない手順です。口をすすいだ左手には水が付いているので、それを清めるのです。

このとき使う水は少量で構いません。柄杓に残っている水を上手に使います。

5.柄杓を立てて柄の部分を清める

最後に、使用した柄杓の柄を清めます。両手で柄杓を立てるように持ち、柄杓の中に残っていた水を持ち手部分に流してください。

このとき、勢いよく柄杓を立てると衣服が水で濡れる場合があります。なるべくゆっくり立てて、水しぶきを立てないようにするのがコツです。

清め終わったら柄杓を元の場所に戻し、軽く一礼をしてから離れます。次の参拝者が気持ちよく使えるように、丁寧に戻すことが大切です。

手水舎でやってはいけないことは?

正しい作法を知ったところで、やってはいけないことも確認しておきます。

1.柄杓に直接口をつけない

口を清めるときに、柄杓に直接口をつける人がいます。しかし、これはマナー違反です。

他人が口をつけた柄杓を使うのは、決して気持ちが良いものではありません。衛生的にも良くないので、必ず手に水を注いで口を清めてください。

共用の柄杓だからこそ、次に使う人のことを考えることが大切です。思いやりの心が神社のマナーにも表れています。

2.手水舎の中に水を吐き出さない

口に含んだ水を水盤に戻すのもNGです。水盤は多くの人が使用するため、唾液などが含まれた水を戻すのは不衛生です。

排水溝や、水盤の外側に出すようにします。手水舎の周りには排水のためのスペースが設けられていることが多いので、そこに静かに吐き出してください。

水を吐き出す場所に迷ったら、周りの参拝者の動きを見てみるのも良いでしょう。自然と正しい方法が分かります。

3.清めた手で髪や顔を触らない

手水を終えたら、髪や顔など余計な部分を触らないようにすることも大切です。せっかく清めた手が再び汚れてしまいます。

特に無意識に髪を触ってしまう癖がある方は注意が必要です。清めた後は、そのまま参拝に向かうようにしましょう。

トイレに行った場合は、改めて手水舎で清めると良いです。一度清めても、途中で汚れてしまったら意味がありません。

4.水をこぼさないように注意する

柄杓から水をこぼしてしまうと、周りの参拝者に迷惑をかけてしまいます。特に混雑しているときは注意が必要です。

水をくむときや持ち替えるときは、ゆっくりと丁寧におこないましょう。慌てる必要はありません。

地面が濡れていると滑りやすくなることもあります。自分のためにも、他の参拝者のためにも、水の扱いには気をつけたいものです。

手水舎の水はどこから来ている?

ふと気になる手水舎の水の出どころ。実は神社によって違いがあります。

1.井戸水、湧き水、水道水など神社によって異なる

手水舎の水は、神社によって井戸水、湧き水、水道水など様々です。山の中にある神社では湧き水を使っていることが多く、都市部の神社では水道水を使っていることもあります。

特に由緒ある神社では、昔から湧き出ている天然の水を使っているところもあります。そういった神社の水は特別な力があるとされることもあるのです。

龍の口から流れ出る水を見ると、どこから来ているのか気になりますよね。神社によってはその水源について説明板が設置されていることもあります。

2.飲用には適していない

手水舎の水は、基本的に飲用には適していません。口をすすぐためのものであり、飲むことを想定していないのです。

衛生面での管理も、飲料水としての基準を満たしていない場合があります。柄杓を通して多くの人が使うため、清潔とは言い切れません。

昔は神社の水を飲むこともあったようですが、現代では避けた方が無難です。どうしても飲みたい場合は、神社の方に確認してからにしましょう。

3.水盤に「洗心」の文字が刻まれていることも

手水舎の水盤をよく見ると、「洗心」という文字が刻まれていることがあります。これは「心を洗う」という意味です。

手や口を清めることは、同時に心を清めることでもあります。その精神を表した言葉が水盤に刻まれているのです。

他にも様々な文字や模様が刻まれていることがあります。手水舎を訪れたときは、水盤の装飾にも注目してみると面白いです。

手水舎がない場合はどうする?

すべての神社に手水舎があるわけではありません。そんなときはどうすれば良いのでしょうか。

1.ペットボトルの水を持参する方法

手水舎がない神社では、ペットボトルや水筒に入っている水を利用しても大丈夫です。

自分の持っている水で手を清めれば、手水舎と同じ効果が得られます。特に山の中の小さな神社など、手水舎がない場所に行くときは水を持参すると良いでしょう。

作法は手水舎と同じです。水を手にかけて清め、口をすすぎます。柄杓がない分、やりやすいかもしれません。

2.ウェットティッシュで代用できる

ウェットティッシュを持っていれば、それで手を拭く方法もあります。水がなくても、清潔にすることで清めの意味を持たせることができます。

特に冬の寒い時期や、水に触れるのが難しい状況では、ウェットティッシュが便利です。形式にこだわりすぎず、柔軟に考えることも大切です。

ただし、できれば水で清めるのが理想です。ウェットティッシュはあくまで代用と考えましょう。

3.草手水や花手水という代替方法もある

草手水は青草で、花手水は榊の葉で手を拭う方法です。これらは手水舎がなくても心身を清められる昔ながらの方法です。

また、雪が積もっている場合は、手で揉み砕いて雪手水と呼ばれるお清めができます。季節や環境に応じた清め方があるのです。

手水舎がないからといって清められないわけではありません。様々な方法があることを知っておくと、いざというときに役立ちます。

花手水とは?

最近、神社やお寺で「花手水」という言葉を聞くことが増えました。

1.手水鉢に花を浮かべた装飾

花手水とは、手水鉢に季節の花を浮かべた装飾のことです。色とりどりの花が水面に浮かぶ様子は、とても美しく幻想的です。

元々は手を清める場所ですが、花手水は主に観賞用として設置されています。参拝者の目を楽しませ、心を癒す役割を果たしているのです。

SNSでも人気が高く、写真映えすることから多くの人が訪れます。季節ごとに花が変わるので、何度訪れても楽しめます。

2.目で見て心を清める目的がある

花手水の目的は、目で見て心を清めることです。美しい花を眺めることで、心が洗われるような気持ちになれます。

手や口を清めるのとは違った形の清めです。視覚を通して心を落ち着かせ、清らかな気持ちで参拝できるようにしています。

特にコロナ禍以降、手水舎の使用が制限された際に花手水が増えました。使えない手水舎を美しく飾ることで、新しい清めの形が生まれたのです。

3.京都の楊谷寺が発祥とされる

花手水の発祥は、京都の楊谷寺だとされています。ここから全国に広まっていきました。

今では多くの神社やお寺が、それぞれ独自の花手水を作っています。地域の特色を活かした花を使うなど、工夫が凝らされているのです。

花手水を目当てに参拝する人も増えています。神社巡りの新しい楽しみ方として定着しつつあるようです。

手水の作法で気をつけたいポイント

作法を一通り学んだところで、特に気をつけたいポイントをまとめます。

1.柄杓一杯の水で一連の作法を行う

何度も水をくむのではなく、最初にくんだ一杯の水で最後までおこなうのが正しい作法です。

これには水を大切にするという意味も込められています。限られた水を上手に使い分けることが求められるのです。

最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると自然にできるようになります。水の配分を考えながらおこなうことが大切です。

2.水を使う量の配分を考える

左手、右手、口、そして柄杓の柄を清めるために、水の量を配分する必要があります。各工程で使う水の量を意識しましょう。

目安としては、各工程で3割程度ずつ使い、最後に柄を清める分を残しておきます。計算しながらおこなうのは難しいですが、大体のイメージを持っておくと良いです。

途中で水が足りなくなってしまうと、もう一度くみ直すことになります。それは作法として正しくないので、最初にしっかりとくんでおきましょう。

3.衛生面が気になる場合の対処法

共用の柄杓を使うことに抵抗がある方もいるでしょう。そんな場合は、口をすすぐ真似だけでも構いません。

最近では、柄杓を使わずに流水で清められるようになっている手水舎も増えています。衛生面への配慮から、このような形式が採用されているのです。

自分が気持ちよく清められる方法を選ぶことが大切です。形式よりも、清める気持ちの方が重要なのです。

4.手水後はハンカチで拭いてもよい

手水の後にハンカチで手を拭くか否かは、人それぞれ考え方が異なります。はっきりと禁止されていない限りは、手を拭いても問題ありません。

衛生面や、濡れた手で神社のものを触って汚さないようにするという意味で、拭いた方が良い場合もあります。

特に寒い時期は、濡れた手のままだと冷たくて辛いものです。無理せずハンカチを使って、快適に参拝しましょう。

まとめ:手水舎での作法を身につけよう

手水舎の読み方から作法まで、一通りの流れを紹介しました。読み方は「ちょうずや」「てみずや」など複数ありますが、どれも間違いではありません。大切なのは、そこで心身を清めるという気持ちです。

作法は慣れないうちは難しく感じるかもしれません。でも、何度か実践するうちに自然と身につきます。周りの参拝者を見ながら、ゆっくりおこなえば大丈夫です。

神社参拝は、日常から離れて心を落ち着かせる貴重な時間です。手水舎での清めも、その一部として大切にしたいものですね。正しい作法を知ることで、より充実した参拝ができるはずです。

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