葬儀の知識

葬儀の盛籠には何を入れる?中身や贈り方のマナー・費用相場を解説!

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葬儀に参列したとき、祭壇の近くに華やかな籠が飾られているのを見たことはありませんか?

あれは「盛籠(もりかご)」と呼ばれるお供え物で、故人への哀悼の気持ちや遺族への弔意を形にしたものです。ただ、いざ自分が贈る立場になると、何を入れればいいのか、どう手配すればいいのか、意外と迷うものですよね。

宗教や地域によって中身やマナーが異なるため、知らずに贈ってしまうと失礼にあたることもあります。この記事では、盛籠の中身から費用、贈り方のマナーまで、わかりやすく解説していきます。

葬儀の盛籠とは?

盛籠は、葬儀や告別式の祭壇近くに置かれるお供え物のひとつです。果物や菓子、飲み物などを籠に美しく盛り付け、周囲を造花で華やかに飾るのが一般的な形になっています。故人の霊を慰めるとともに、遺族に対する哀悼の気持ちを形にして届けるという役割があります。

1. 盛籠の意味と役割

盛籠には「故人があの世でも不自由しないように」という願いが込められています。単に食べ物を供えるだけではなく、供養の気持ちを形にして表す大切な文化なのです。

葬儀が終わった後、中身は遺族や親族、参列者などで分け合うのが一般的です。地域によっては、葬儀の手伝いをしてくれた方々にも配ることがあります。こうして多くの人と分かち合うことで、故人を偲ぶ気持ちがより広がっていくのかもしれません。

盛籠は「基」という単位で数え、2基で一対となります。祭壇の両側に飾りたい場合は、同じものを一対で贈るのが基本です。一基だけでも問題ありませんが、見栄えのバランスを考えて選ぶことが多いようです。

2. 盛籠を贈る目的

盛籠は、遺族や親族、故人の友人知人、会社関係者などが贈ります。故人との関係性を示す意味もあり、企業や団体から贈られるケースでは、企業名入りの名札を添えることで社会的なつながりを表します。

遠方に住んでいるなどの理由で通夜や葬儀に出られないとき、盛籠を贈ることで弔意を示す方も少なくありません。形式にとらわれすぎず、気持ちを表すことが何より大切です。

ただし、最近では葬儀の規模が小さくなる傾向にあり、会場のスペースや遺族の負担を考えて、お供え物を辞退するケースも増えています。贈る前には必ず確認することが大切です。

盛籠に入れる中身の種類

盛籠の中身として選ばれるのは、日持ちする食品や飲み物、お線香やロウソクなど、さまざまです。それぞれに意味や選ばれる理由があり、宗教や地域によっても違いがあります。それぞれの特徴を知っておくと、選びやすくなるはずです。

1. 果物(リンゴ・メロン・グレープフルーツなど)

盛籠の中身として最もよく選ばれるのが果物です。リンゴ、メロン、グレープフルーツ、みかん、バナナなどが定番で、見た目の華やかさと日持ちのしやすさが理由になっています。

果物を選ぶときは、季節感も大切です。夏ならスイカやぶどう、冬ならみかんやりんごといったように、その時期らしいものを入れると自然な印象になります。また、色とりどりの果物を組み合わせることで、祭壇周りが明るく華やかになるのも嬉しい点です。

ただし、傷みやすい桃やイチゴなどは避けたほうが無難です。葬儀は数日間にわたることが多いため、その間ずっと飾られることを想定して選ぶ必要があります。

2. 乾物やお菓子(クッキー・ゼリー・和菓子など)

日持ちする焼き菓子やゼリー、和菓子なども人気です。特に個包装されているものは、葬儀後に参列者へ配りやすく、遺族の負担も軽くなります。

羊羹や最中、クッキーの詰め合わせなど、品のある和菓子や洋菓子を選ぶと喜ばれることが多いようです。故人が甘いものが好きだった場合、その思い出を形にする意味でもお菓子は適しています。

乾物では、昆布や海苔、乾燥しいたけなども選ばれます。これらは保存がきくだけでなく、日本の食卓に馴染みがあるため、多くの人に受け入れられやすいのです。

3. 飲み物(ジュース・お茶など)

果物ジュースや缶入りのお茶なども盛籠の中身としてよく選ばれます。故人がお酒好きだった場合でも、仏教では基本的にお酒は避けるのがマナーです。

ジュースは果物と同様、彩りも良く見栄えがします。缶やペットボトルに入ったものなら保存も簡単で、葬儀後に遺族が日常で使いやすいという利点もあります。

最近では、健康志向の高まりもあって、野菜ジュースやミネラルウォーターを選ぶ方も増えているようです。時代とともに盛籠の中身も少しずつ変化しているのかもしれません。

4. お線香やロウソク

仏教の葬儀では、お線香やロウソクを盛籠に入れることもあります。これらは仏教の供養に欠かせないもので、実用性も高いため喜ばれることが多いです。

お線香には香りの種類がいくつかあり、白檀や沈香など上質なものを選ぶと丁寧な印象になります。ロウソクも同様に、葬儀用の白いものが基本です。

ただし、神道やキリスト教の葬儀では、お線香やロウソクは使わないため注意が必要です。宗教によって適切な中身が異なることを忘れないようにしましょう。

5. 缶詰や調味料

果物の缶詰や瓶詰めも、盛籠の定番です。生の果物よりも保存がきき、季節を問わず用意できるのが利点になっています。

白桃やみかん、パイナップルなどの缶詰は、開ければすぐに食べられるため便利です。地域によっては、缶詰だけで盛籠を構成することもあるようです。

調味料では、醤油や味噌、食用油なども選ばれます。日常的に使えるものは実用的で、遺族にとっても負担にならないという配慮が込められています。

盛籠の中身を選ぶときのポイント

盛籠を贈る際、何を入れるかで迷うことは多いものです。基本的なポイントを押さえておくと、選びやすくなります。故人への想いと遺族への配慮、この両方を意識することが大切です。

1. 日持ちするものを優先する理由

盛籠は通夜から葬儀・告別式まで、数日間にわたって飾られるのが一般的です。そのため、傷みにくく日持ちするものを選ぶのが基本になります。

生鮮食品のように傷みやすいものは、見た目が悪くなるだけでなく、遺族に処分の手間をかけてしまいます。葬儀という慌ただしい時期だからこそ、相手の負担を考えた選択が求められるのです。

缶詰や個包装のお菓子、日持ちする果物などは、葬儀後にゆっくり消費できます。こうした配慮が、結果的に遺族への思いやりにつながっていくのではないでしょうか。

2. 故人の好みを反映させる

盛籠は故人へのお供えという意味合いがあるため、生前好きだったものを入れるのも一つの方法です。果物が好きだった方には旬のフルーツを、甘いものが好きだった方にはお菓子を選ぶといった工夫ができます。

ただし、宗教上のタブーには注意が必要です。たとえば故人がお肉好きだったとしても、仏教の葬儀では肉類は避けなければなりません。好みを反映させつつ、マナーも守るというバランスが大切です。

故人への想いを形にすることで、盛籠はより意味のあるお供えになります。遺族にとっても、そうした心遣いは嬉しいものではないでしょうか。

3. 見栄えと華やかさを意識する

盛籠は祭壇の近くに飾られるため、見た目の美しさも重要です。色とりどりの果物や、きれいに包装されたお菓子を組み合わせると、華やかな印象になります。

造花で籠の周りを飾ることも多く、全体のバランスを考えて中身を選ぶことが求められます。葬儀社や専門店に依頼すれば、見栄えよく整えてもらえるので安心です。

華やかさは、故人を送る気持ちの表れでもあります。寂しくならないよう、明るく丁寧に整えることが、供養の心につながるのかもしれません。

盛籠に入れてはいけないもの

盛籠を贈る際には、避けるべき品物がいくつかあります。宗教上の理由や実用性の面から、入れてはいけないとされるものを知っておくことが大切です。

1. 肉や魚類は避ける理由

仏教では「不殺生」の教えがあり、生き物の命を奪うことを避ける考え方が根底にあります。そのため、肉や魚、それらの加工品を盛籠に入れるのはタブーとされています。

ハムやソーセージ、魚の缶詰なども、仏教の葬儀では不適切です。一見すると日持ちして便利そうに思えますが、宗教的な観点からは避けるべきものなのです。

一方で神道の葬儀では、加工された肉や魚を入れることが認められています。同じ日本の伝統的な宗教でも、考え方が異なる点は興味深いですね。

2. 傷みやすい生ものは不向き

いくら故人が好きだったものでも、傷みやすい生ものは盛籠には向きません。桃やイチゴ、生クリームを使ったケーキなどは、数日のうちに傷んでしまう可能性が高いです。

葬儀の間ずっと飾られることを考えると、見た目が悪くなるだけでなく、衛生面でも問題が生じます。遺族に余計な心配をかけないためにも、保存性の高いものを選ぶべきです。

夏場は特に注意が必要です。暑い時期には、普段なら日持ちするものでも傷みやすくなります。季節に応じた配慮も忘れないようにしたいですね。

3. 宗教によって異なる注意点

仏教ではお線香やロウソクが適していますが、神道では使用しないため不適切です。逆に、神道ではお酒を供えることがありますが、仏教では基本的に避けるのがマナーです。

キリスト教の場合、そもそも盛籠という習慣自体がありません。お供え物という考え方がないため、贈るなら生花のみにするのが適切です。

宗教によってタブーが異なるため、事前に確認することが大切です。わからない場合は、葬儀社に相談すると安心でしょう。

宗教による盛籠の中身の違い

日本では仏教、神道、キリスト教の葬儀が行われますが、それぞれの宗教によって盛籠の中身や扱いが大きく異なります。適切なものを選ぶためには、宗教ごとの違いを理解しておくことが欠かせません。

1. 仏教の葬儀における盛籠の中身

仏教の葬儀では、果物、和菓子、缶詰、ジュース、お線香、ロウソクなどが盛籠の中身として選ばれます。不殺生の教えから、肉や魚類は一切避けるのが基本です。

果物はリンゴ、メロン、グレープフルーツなど日持ちするものが中心です。和菓子は羊羹や最中など、個包装されたものが喜ばれます。お線香やロウソクは供養に使うため、実用的で重宝されることが多いようです。

「五供(ごく)」という仏教の供養の考え方では、香・花・灯明・飲食・浄水の5つを供えるのが理想とされています。盛籠はこのうち「飲食」の要素を象徴するものなのです。

2. 神道の葬儀における盛籠の中身

神道では、果物、和菓子、米、塩、加工された肉や魚、お酒などが盛籠に入れられます。仏教とは違い、殺生を避けるという戒律がないため、肉や魚の加工品も問題ありません。

ただし、生のままの肉や魚は傷みやすいため避けるのが無難です。缶詰やハム、ソーセージなど、加工済みで保存のきくものが選ばれます。

一方で、お線香やロウソクは神道では使用しないため、盛籠に入れてはいけません。仏教の葬儀とは逆の考え方になるので、注意が必要です。

3. キリスト教では盛籠を贈らない

キリスト教には、そもそも「お供え物」という概念がありません。神様や故人に食べ物を供えるという習慣がないため、盛籠を贈ることはマナー違反になります。

キリスト教の葬儀で贈れるのは、生花のみが基本です。花束やアレンジメントタイプの花を選び、華やかに故人を送ります。

ただし、日本国内では慣習として盛籠が贈られるケースもあるようです。その場合は、過度な装飾を避け、十字架やキリスト像など宗教的モチーフを含まないよう配慮することが求められます。

盛籠の費用相場はどれくらい?

盛籠を贈る際、費用がどれくらいかかるのかは気になるところです。一般的な相場を知っておくと、予算を立てやすくなります。

1. 一般的な費用相場は15,000円〜20,000円

盛籠の費用相場は、1基あたり15,000円から20,000円程度が一般的です。中には10,000円以下のものや、30,000円以上の高級なものもあります。

一対で贈る場合は、その倍の金額になります。祭壇の両側に対称的に飾りたいときは、同じ内容のものを2基注文するのが基本です。

費用は、中身の品質やボリューム、籠の大きさ、装飾の華やかさによって変わります。予算に応じて選べるよう、複数のプランを用意している葬儀社や専門店が多いようです。

2. 中身のグレードによる価格の違い

盛籠の価格は、入れる果物やお菓子のグレードによって大きく変わります。高級メロンやマンゴーなどを入れれば、当然費用は高くなります。

逆に、缶詰や日持ちする焼き菓子を中心にすれば、比較的リーズナブルに抑えることも可能です。見栄えと予算のバランスを考えて選ぶことが大切です。

籠自体のサイズや、周りを飾る造花の量によっても価格は変動します。大きく華やかなものほど高額になるのは自然なことですね。

3. 予算に応じた選び方

予算が限られている場合は、無理に高額なものを選ぶ必要はありません。10,000円程度でも、心のこもった盛籠を贈ることは十分可能です。

大切なのは、金額よりも故人や遺族への気持ちです。見栄えを意識しつつ、自分の予算内で最適なものを選ぶようにしましょう。

葬儀社に相談すれば、予算に応じたプランを提案してもらえます。恥ずかしがらずに予算を伝えることで、適切な盛籠を用意してもらえるはずです。

盛籠の注文方法と手配先

盛籠を贈りたいと思っても、どこでどう注文すればいいのか迷うこともあるでしょう。いくつかの方法があるので、状況に応じて選ぶことができます。

1. 葬儀社に依頼する方法

最も一般的で確実なのが、葬儀を執り行う葬儀社に直接依頼する方法です。葬儀社は盛籠の手配に慣れているため、スムーズに対応してもらえます。

葬儀社に依頼すれば、宗教や地域の慣習に合わせた適切な盛籠を用意してくれます。名札の書き方や配置場所なども任せられるので、安心感があります。

費用は請求書で後日支払うか、当日現金で支払うかを選べることが多いようです。葬儀に関わる他の費用とまとめて精算できるのも便利な点です。

2. 仏具店や果物店に依頼する方法

地域の仏具店や果物店でも、盛籠を取り扱っていることがあります。特に果物店では、新鮮で質の良い果物を使った盛籠を作ってくれる場合があります。

この方法のメリットは、中身を細かく指定できることです。故人の好きだった果物を入れたいといった希望を伝えやすく、オリジナリティのある盛籠を作れます。

ただし、葬儀場への配送や名札の準備などは、自分で手配する必要があるかもしれません。事前に確認しておくと安心です。

3. ネットショップで注文する方法

最近では、インターネットで盛籠を注文できるサービスも増えています。24時間いつでも注文でき、遠方からでも手配できるのがメリットです。

ネットショップでは、写真付きで商品を選べるため、完成イメージを確認しやすいです。価格も明示されているので、予算に合わせて選びやすいでしょう。

注意点としては、配送日時の指定を間違えないことです。葬儀の日程に合わせて、確実に届くよう手配する必要があります。また、名札の内容も正確に伝えることが大切です。

盛籠を贈るときのマナーと注意点

盛籠を贈る際には、いくつかのマナーや注意点があります。せっかくの気持ちを失礼なく届けるために、基本的なルールを押さえておきましょう。

1. 贈るタイミングはいつがよい?

盛籠は、通夜が始まる前までに届くように手配するのが基本です。祭壇周りに飾られるものなので、葬儀が始まる前に準備が整っている必要があります。

遅くとも通夜の数時間前には届くよう、余裕を持って注文しましょう。葬儀社に依頼する場合は、訃報を聞いたらすぐに連絡を入れるのが安心です。

告別式から贈ることも可能ですが、通夜から飾られるのが一般的です。タイミングがわからない場合は、葬儀社に確認すると良いでしょう。

2. 事前に受け取り可否を確認する

最近では、家族葬など小規模な葬儀が増えており、供花や供物を辞退するケースも多くなっています。贈る前に、遺族や葬儀社に受け取り可能かを確認することが大切です。

会場のスペースが限られている場合も、盛籠の受け入れが難しいことがあります。せっかく贈っても飾れないとなると、かえって迷惑をかけてしまいます。

訃報の連絡時に「供物辞退」と記載されていることもあります。その場合は、無理に贈らず遺族の意向を尊重するのがマナーです。

3. 名札の書き方と添え方

盛籠には、贈り主の名前を書いた名札を添えるのが一般的です。名札の書き方にもルールがあり、表書きは宗教によって異なります。

仏教では「御供」「御供物」「御霊前」などが使われます。神道では「御玉串料」、宗教を問わない場合は「御供物」が無難です。ただし「御霊前」は、四十九日までの表書きで、浄土真宗では使えない場合があるので注意が必要です。

名札には、贈り主の名前を縦書きで記入します。個人名、夫婦連名、会社名など、状況に応じて書き分けましょう。

盛籠を贈る際の配慮すべきポイント

盛籠を贈るときは、マナーを守るだけでなく、遺族への配慮も忘れてはいけません。相手の立場に立って考えることが、本当の思いやりにつながります。

1. 祭壇の大きさや他の盛籠とのバランス

葬儀会場の祭壇は、規模によって大きさがさまざまです。小さな祭壇に大きすぎる盛籠を贈ると、バランスが悪くなってしまいます。

会場のスペースも考慮する必要があります。家族葬のような小規模な葬儀では、あまり大きなものは適さないかもしれません。

他の方からも盛籠が贈られる可能性があります。全体の調和を考えて、標準的なサイズを選ぶのが無難です。葬儀社に相談すれば、適切なサイズを提案してもらえるでしょう。

2. 遺族の負担を考えた選び方

盛籠の中身は、葬儀後に遺族が扱いやすいものを選ぶことが大切です。傷みやすいものや、処分に困るようなものは避けるべきです。

個包装されたお菓子や、缶詰などは保存がきき、参列者に配ることもできます。遺族にとって負担にならない配慮が求められます。

量も考慮しましょう。あまりに大量だと、消費しきれずに困らせてしまう可能性があります。適度な量で、質の良いものを選ぶのが理想的です。

3. 地域の風習や慣習を確認する

盛籠の中身や形式は、地域によって大きく異なることがあります。ある地域では果物が中心でも、別の地域では缶詰のみという場合もあります。

地元の葬儀社や、その地域に詳しい方に確認するのが確実です。知らずに贈って、地域の慣習に合わないものになってしまうと申し訳ないですよね。

故郷を離れて暮らしている方が葬儀を出す場合、どちらの地域の慣習に合わせるかも悩ましいところです。そういうときこそ、葬儀社に相談するのが一番です。

盛籠を受け取った際の対応

自分が遺族の立場で盛籠を受け取った場合、どう対応すればいいのかも知っておくと安心です。お返しやお礼の方法について、基本的な考え方を押さえておきましょう。

1. お返しは必要なの?

盛籠を受け取った場合、香典返しと同様にお返しをするのが一般的です。いただいた金額の半分から3分の1程度の品物を、忌明け後に贈るのが基本とされています。

ただし、地域や家の考え方によっては、お返しをしない場合もあります。「供物はお返し不要」という慣習がある地域もあるため、周囲に確認してみるとよいでしょう。

お返しの品物は、お茶や海苔、タオルなど、実用的で消えものが選ばれることが多いです。「不幸を残さない」という意味で、使って無くなるものが好まれます。

2. 贈り主へのお礼の伝え方

お返しの品物には、お礼状を添えるのがマナーです。略式でも構いませんので、感謝の気持ちを文章で伝えましょう。

葬儀の直後に電話でお礼を伝えることもありますが、後日改めて書面でお礼をするのが丁寧です。忙しい時期ではありますが、心のこもった一言を添えることが大切です。

最近では、メールやメッセージでお礼を伝えるケースも増えています。ただし、目上の方や正式な関係の方には、やはり書面のほうが適切でしょう。

3. 中身の扱いと分け方

盛籠の中身は、葬儀の手伝いをしてくれた方や、参列者に分けるのが一般的です。個包装のお菓子などは、配りやすく喜ばれます。

果物は、親族で分け合ったり、仏壇に供えてから食べたりします。故人が好きだったものであれば、思い出話をしながら味わうのもよいかもしれません。

残ったものは、無理に消費しようとせず、近所の方にお裾分けするのもひとつの方法です。せっかくいただいたものを無駄にしないよう、感謝の気持ちを持って扱いましょう。

まとめ

盛籠は、故人への供養の気持ちと遺族への配慮を形にした大切なお供え物です。中身は宗教や地域によって違いがありますが、基本は日持ちする果物やお菓子、飲み物などを選ぶのが一般的です。

仏教では肉や魚を避け、神道ではお線香やロウソクを入れないなど、それぞれの宗教に合わせた配慮が求められます。キリスト教では盛籠自体を贈らないのがマナーです。費用は15,000円から20,000円程度が相場ですが、予算に応じて選べるので無理をする必要はありません。

葬儀の形式が多様化する中で、事前に受け取り可否を確認することも大切になってきました。遺族の負担を考えた選び方や、地域の慣習への配慮も忘れずに。盛籠を通じて、故人を偲ぶ気持ちと遺族を思いやる心が、温かく伝わるといいですね。

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