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死亡通知状とは?送るタイミングと例文を紹介!

終活のトリセツ

「身内が亡くなったとき、どうやって周りの方に伝えればいいのだろう」と不安になったことはありませんか?

突然のことで気が動転している中、誰にどんな方法で連絡すべきか迷ってしまうのは当然です。そんなときに役立つのが死亡通知状というはがきです。葬儀の案内や事後報告として使われ、故人がお世話になった方々へきちんと伝えることができます。ここでは死亡通知状の基本的な役割から、送るタイミング、具体的な書き方、そして状況別の例文まで詳しく紹介していきます。

死亡通知状とは?

死亡通知状は、大切な方が亡くなったことを周囲に伝えるためのはがきです。いつどこで葬儀が行われるのか、または葬儀を終えたことを報告する役割があります。普段あまり馴染みがないかもしれませんが、いざというときに知っておくと安心できるものです。

1. 死亡通知状の役割

死亡通知状は、故人が亡くなったという事実を正式に伝えるための挨拶状です。電話やメールでは伝えきれない正確な情報を、落ち着いた形で届けられます。

故人の氏名や年齢、亡くなった日時といった基本情報に加えて、葬儀の日程や場所も記載します。受け取った方が「いつどこに行けばいいのか」がすぐにわかるようになっているのです。また、葬儀後に送る場合は、報告が遅れたことへのお詫びと、生前お世話になったことへの感謝を伝えます。

形式的な挨拶状ではありますが、故人への最後のご挨拶という意味合いも込められています。きちんとした形で伝えることで、受け取った方も心の準備ができるのではないでしょうか。

2. どんなときに送るもの?

死亡通知状を送るタイミングは大きく分けて2つあります。1つは葬儀の前、もう1つは葬儀の後です。

葬儀前に送る場合は、葬儀への参列をお願いする意味合いが強くなります。「○月○日に葬儀を執り行いますので、ご参列いただけますようお願いします」という内容です。一方、葬儀後に送る場合は、家族葬や密葬で済ませたことの報告になります。「故人の遺志により、近親者のみで葬儀を執り行いました」という形ですね。

どちらのケースでも、故人がお世話になった方々へきちんと伝えるという目的は同じです。状況に応じて使い分けることで、失礼のない対応ができます。

3. 喪中はがきとの違い

死亡通知状と喪中はがきは、似ているようで全く違うものです。混同しやすいので、ここでしっかり区別しておきましょう。

死亡通知状は、亡くなった直後に送るものです。葬儀の案内や事後報告が主な目的で、送る時期は亡くなってから数日から数週間以内が一般的です。一方、喪中はがきは年末に送るもので、「今年は喪中のため年賀状を控えさせていただきます」という内容になります。送る時期は11月から12月上旬が目安です。

項目死亡通知状喪中はがき
送る時期亡くなった直後年末(11月〜12月上旬)
目的死亡の報告・葬儀の案内年賀欠礼の挨拶
内容葬儀日程・故人の情報喪中であることの通知

つまり、死亡通知状は「すぐに伝える必要があること」を、喪中はがきは「年賀状を控えること」を伝えるものなのです。両方とも必要に応じて使い分けていくことが大切ですね。

送るタイミングはいつ?

死亡通知状を送るタイミングは、状況によって変わってきます。「早く送らなきゃ」と焦る気持ちもあるかもしれませんが、落ち着いて適切なタイミングを見極めることが大切です。

1. 葬儀前に送る場合

葬儀前に送る場合は、とにかくスピードが重要になります。葬儀の日程が決まり次第、できるだけ早く発送しましょう。

理想的なのは、葬儀の3日前までに相手の手元に届くようにすることです。受け取った方が予定を調整する時間も必要ですから、余裕を持って送りたいところですね。ただし、実際には亡くなってから葬儀までの期間が短いこともあります。そんなときは、はがきと並行して電話やメールで連絡を入れるのも1つの方法です。

葬儀前に送る死亡通知状には、葬儀の日時・場所・形式(仏式・神式など)を必ず記載します。参列していただく方への案内状という位置づけなので、わかりやすく丁寧に書くことを心がけましょう。

2. 葬儀後に送る場合

葬儀後に送る場合は、葬儀が終わってから1週間から1ヶ月以内が目安です。家族葬や密葬で済ませた場合に、この形を取ることが多いですね。

最近は「身内だけで静かに見送りたい」という希望も増えています。そうした場合、葬儀が終わった後に、故人がお世話になった方々へ報告として送ります。「故人の遺志により、近親者のみで葬儀を執り行いました」という内容になるでしょう。

葬儀後に送る場合は、報告が遅れたことへのお詫びの言葉を添えることが大切です。「早速お知らせ申し上げるべきところでございましたが、ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます」といった一文を入れると、受け取る方への配慮が伝わります。

3. 遅れてしまったときの対応

「気づいたら随分時間が経ってしまった」ということもあるかもしれません。そんなときでも、送らないよりは送った方がいいでしょう。

遅れてしまった場合は、その理由を簡潔に添えることをおすすめします。「諸般の事情により」や「取り込んでおり」といった表現で十分です。具体的な事情を詳しく書く必要はありません。大切なのは、きちんと報告するという姿勢です。

四十九日を過ぎてから送る場合は、「忌明けを迎えました」という報告も併せて記載できます。「葬儀と四十九日法要を無事に済ませました」という内容にすることで、現在の状況も伝えられますね。遅れたことを必要以上に気にせず、誠意を持って伝えることが何より大切です。

誰に送るべき?

死亡通知状を誰に送るかは、悩むポイントの1つです。「この人には送るべきだろうか」と迷うこともあるでしょう。基本的な考え方を押さえておくと、判断しやすくなります。

1. 送る相手の優先順位

まず優先的に送るべきなのは、故人が生前親しくしていた方々です。具体的には、親戚・友人・知人・職場関係の方などが該当します。

故人の年賀状リストや住所録を見ると、送るべき相手が見えてきます。毎年年賀状のやり取りをしていた方や、よく連絡を取り合っていた方は、当然含めるべきでしょう。また、故人が所属していた団体やサークルの関係者も忘れずに入れたいところです。

遺族自身の判断だけでなく、故人が「この人には伝えてほしい」と生前話していた方がいないか思い出してみることも大切です。故人の気持ちを尊重することで、後悔のない対応ができるのではないでしょうか。

2. 家族葬の場合は誰に送る?

家族葬を選んだ場合、葬儀には呼ばないけれど、亡くなったことは伝えたいという方が出てきます。この判断が意外と難しいものです。

家族葬の場合は、葬儀後に死亡通知状を送ることが多くなります。「近親者のみで葬儀を執り行いました」という内容で、事後報告の形を取るのです。送る相手は、故人の交友関係が広かった場合、かなりの人数になることもあります。

ただし、家族葬を選んだ理由が「静かに見送りたい」というものであれば、送る範囲も絞り込むことになるでしょう。故人の意向と遺族の負担を考えながら、無理のない範囲で決めていくことが大切です。迷ったら、親しい親戚に相談してみるのも1つの方法ですね。

3. 送らなくてもよい相手

一方で、送らなくてもよい相手もいます。すでに直接連絡を取った方には、改めてはがきを送る必要はないでしょう。

葬儀に参列してくださった方にも、基本的には送りません。すでに故人との最後の別れを済ませているからです。ただし、後日改めて感謝の気持ちを伝えたい場合は、お礼状として送ることもあります。これは死亡通知状とは別のものと考えた方がいいですね。

また、故人との関係が何年も途絶えていた方や、すでに音信不通になっている方については、無理に送る必要はありません。住所が不明な場合も同様です。できる範囲で誠実に対応することが、何より大切ではないでしょうか。

どうやって送る?

死亡通知状の送り方にも、いくつかの選択肢があります。状況に応じて適切な方法を選ぶことで、スムーズに伝えることができます。

1. はがきで送る方法

最も一般的なのが、はがきで送る方法です。正式な報告という意味合いが強く、丁寧な印象を与えられます。

使用するのは、白無地の郵便はがきまたは弔事用のはがきです。私製はがきでも構いませんが、弔事にふさわしいシンプルなデザインを選びましょう。最近は、印刷会社に依頼して作成する方も増えています。文面のテンプレートも用意されているので、初めての方でも安心して注文できますね。

自分で手書きする場合は、黒のペンや筆ペンを使います。パソコンで印刷する場合も、フォントは明朝体などの読みやすいものを選びましょう。派手な色や装飾は避けて、落ち着いた仕上がりを心がけることが大切です。

2. メールやLINEで送る場合

最近は、メールやLINEで訃報を伝えることも増えてきました。特に若い世代の友人関係では、こちらの方が一般的になっているかもしれません。

メールやLINEのメリットは、何といってもスピードです。葬儀まで時間がない場合や、遠方の方に急いで連絡したいときには非常に便利です。また、相手の都合を気にせず送れるという点も助かります。

ただし、目上の方や年配の方には、やはりはがきの方が丁寧な印象を与えます。相手との関係性や年齢層を考えて、使い分けることをおすすめします。メールで連絡した後、改めてはがきを送るという方法もありますね。両方を組み合わせることで、確実に伝えることができるでしょう。

3. 電話連絡との使い分け

電話連絡も、死亡通知の方法として欠かせません。特に親しい親戚や故人と深い関わりがあった方には、まず電話で伝えることが多いです。

電話は直接声を聞いて伝えられるため、心のこもった連絡になります。相手の反応もすぐにわかるので、葬儀への参列をお願いしたいときには有効な方法です。ただし、電話だけだと日時や場所を正確に伝えきれないこともあります。そこで、電話の後にはがきを送るという組み合わせがよく使われるのです。

一方、それほど親しくない方や、直接話すのが負担に感じる相手には、はがきやメールの方が適しているかもしれません。自分の精神状態も考慮しながら、無理のない方法を選んでいきましょう。

死亡通知状に書く内容

死亡通知状には、必ず盛り込むべき情報があります。漏れがないように、1つずつ確認していきましょう。

1. 必ず書くべき項目

死亡通知状で絶対に欠かせないのは、以下の項目です。

  • 故人の氏名(続柄を含む)
  • 死亡した日時
  • 享年(年齢)
  • 葬儀の日程と場所(葬儀前の場合)
  • 差出人の氏名と連絡先
  • 発信日

これらの情報がきちんと揃っていれば、受け取った方が困ることはありません。特に葬儀前に送る場合は、日時と場所を大きく目立つように書くことをおすすめします。

差出人の情報も重要です。喪主の名前だけでなく、電話番号も必ず記載しましょう。問い合わせがあった際に、すぐに連絡が取れるようにしておくことが大切です。

2. 故人の情報の書き方

故人の名前を書くときには、いくつかのルールがあります。まず、続柄を明記することです。

「父 ○○儀」「母 ○○儀」「祖父 ○○儀」というように、名前の前に続柄、後ろに「儀」をつけます。この「儀」は敬意を表す言葉で、死亡通知状では必ず使われる表現です。社葬の場合は「弊社社長 ○○儀」といった書き方になります。

年齢は漢数字で書くのが一般的です。「七十五歳」や「享年七十五歳」という形ですね。「享年」は仏教用語で、「この世で享受した年数」という意味があります。ただし、最近は「○○歳にて永眠いたしました」という表現も多く使われています。

3. 葬儀情報の伝え方

葬儀前に送る場合は、葬儀の詳細を正確に伝える必要があります。日時・場所・形式の3つは必須です。

日時は「○月○日(○曜日)午前○時より」と具体的に書きます。通夜と告別式の両方を記載する場合は、それぞれの時間を明記しましょう。場所は住所と建物名(葬儀場名)を書き、わかりにくい場合は最寄り駅からの案内も添えると親切です。

  • 通夜:○月○日(○曜日)午後6時より
  • 告別式:○月○日(○曜日)午前11時より
  • 場所:○○市○○町1-2-3 ○○会館
  • 形式:仏式(○○宗)

形式については「仏式により」「神式により」などと記載します。宗派がわかっていれば「仏式(浄土真宗)により」といった書き方もできますね。自宅で葬儀を行う場合は「自宅において」と書き、住所を明記します。

4. お詫びやお礼の言葉

死亡通知状では、形式的な挨拶だけでなく、心のこもった言葉も大切にしたいものです。

葬儀後に送る場合は、報告が遅れたことへのお詫びを必ず入れます。「早速お知らせ申し上げるべきところでございましたが、ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます」という定型文がよく使われます。この一文があるだけで、受け取る側の印象が大きく変わるものです。

また、生前のご厚誼(お付き合い)に対する感謝の言葉も忘れずに入れましょう。「ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知申し上げます」という表現が一般的です。故人がお世話になったことへの感謝を伝えることで、文面全体が温かみのあるものになりますね。

文面の書き方とポイント

死亡通知状には、独特の書き方のルールがあります。普段の手紙とは違う点がいくつかあるので、注意して書いていきましょう。

1. 漢数字を使う

死亡通知状では、数字は基本的に漢数字で書きます。「1月15日」ではなく「一月十五日」、「78歳」ではなく「七十八歳」という具合です。

時間についても同様で、「午前10時」は「午前十時」、「午後3時30分」は「午後三時三十分」と書きます。現代ではアラビア数字が主流ですが、弔事の文面では漢数字を使うのが伝統的なマナーとされているのです。

ただし、住所の番地については、読みやすさを優先してアラビア数字を使うこともあります。「○○町1-2-3」といった書き方ですね。絶対的なルールではないので、読む人にとってわかりやすい方を選ぶという考え方でいいでしょう。

2. 死因の書き方

死因をどこまで詳しく書くかは、遺族の判断に委ねられています。必ずしも詳細に書く必要はありません。

よく使われる表現としては「病気療養中のところ」「かねてより入院加療中のところ」「急逝いたしました」などがあります。具体的な病名を書く場合は「胃癌のため」「心不全のため」といった形になります。ただし、プライバシーの観点から、あえて詳しく書かないという選択も十分にありです。

高齢で亡くなった場合は「天寿を全ういたし」という表現がよく使われます。これは長生きしたことを表す言葉で、穏やかな印象を与えますね。急な死亡の場合は「急逝いたしました」「不慮の事故により」などと書きます。

3. 時間帯の表記方法

死亡時刻を記載する場合、正確な時間がわからないこともあります。そんなときに使える表現があります。

明け方に亡くなった場合は「未明」、朝は「早朝」、夜は「夜半」といった言葉を使います。具体的な時刻がわかっていれば「午前三時二十分」のように書きますが、わからない場合は時間帯を示す言葉で十分です。

「○月○日未明 永眠いたしました」という書き方なら、正確な時刻を知らなくても失礼にはなりません。無理に時刻を特定しようとせず、わかる範囲で書くことが大切ですね。

4. 使ってはいけない言葉

死亡通知状では、いくつか避けるべき言葉があります。これを知っておくと、文面を書くときの失敗を防げます。

まず、句読点(、。)は使いません。これは弔事の挨拶状全般に共通するルールです。句読点を使わないことで、文章が途切れずに続くという意味が込められているとされています。代わりに、適度に改行を入れて読みやすくしましょう。

また、「死ぬ」「死亡」といった直接的な表現は避けて、「永眠」「逝去」「他界」などの言葉を使います。「生きる」「失う」という言葉も、「重ね言葉」として避けられることがあります。細かいマナーではありますが、受け取る方への配慮として覚えておくといいですね。

葬儀前に送る場合の例文

ここからは、実際に使える例文を紹介していきます。まずは葬儀前に送る場合の文例です。状況に合わせて、アレンジして使ってください。

1. 一般的な葬儀の場合

最もスタンダードな形の例文です。通夜と告別式の両方を記載するパターンになります。

父 ○○儀 病気療養中でございましたが
去る○月○日午後○時○分 七十五歳にて永眠いたしました
ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでご通知申し上げます
なお 通夜ならびに告別式は左記により執り行います

通夜 ○月○日(○曜日)午後六時より
告別式 ○月○日(○曜日)午前十一時より
場所 ○○市○○町一ー二ー三 ○○会館
形式 仏式により

令和○年○月
喪主 ○○ ○○
○○市○○町○ー○ー○
電話 ○○○ー○○○○ー○○○○

この例文は、基本的な情報がすべて含まれています。葬儀場で行う一般的な葬儀なら、このまま使えるでしょう。

2. 自宅で葬儀を行う場合

自宅で葬儀を行う場合は、場所の説明をより丁寧に書く必要があります。

母 ○○儀 かねてより入院加療中のところ
○月○日午前○時○分 八十二歳にて永眠いたしました
ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでご通知申し上げます
なお 葬儀ならびに告別式は仏式により自宅において左記の通り執り行います

通夜 ○月○日(○曜日)午後六時より
告別式 ○月○日(○曜日)午前十時より
場所 自宅
○○市○○町一ー二ー三
(最寄り駅:○○線○○駅より徒歩五分)

令和○年○月
喪主 ○○ ○○
電話 ○○○ー○○○○ー○○○○

自宅の場合は、道順がわかりにくいこともあるので、最寄り駅からの案内を入れると親切ですね。

3. 病気療養中だった場合

長く闘病していた場合は、その経緯を簡潔に伝える文面がよく使われます。

父 ○○儀 かねてより病気療養中のところ
薬石効なく ○月○日 七十歳にて急逝いたしました
ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでご通知申し上げます
なお 葬儀ならびに告別式は左記により執り行います

葬儀告別式 ○月○日(○曜日)午前十一時より
場所 ○○市○○町一ー二ー三 ○○斎場
形式 神式により

令和○年○月
喪主 ○○ ○○
電話 ○○○ー○○○○ー○○○○

「薬石効なく」という言葉は、治療の甲斐なく亡くなったという意味です。闘病の末に亡くなった場合によく使われる表現ですね。

葬儀後に送る場合の例文

葬儀後に送る場合の例文です。こちらは事後報告という形になるので、お詫びの言葉を必ず入れましょう。

1. 家族葬で済ませた場合

最近増えている家族葬の場合の例文です。近親者のみで執り行ったことを伝えます。

父 ○○儀 去る○月○日
七十八歳にて永眠いたしました
故人の遺志により 葬儀は○月○日
近親者のみにて滞りなく相済ませました
早速お知らせ申し上げるべきところでございましたが
ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでご通知申し上げます

令和○年○月
○○ ○○
○○市○○町○ー○ー○
電話 ○○○ー○○○○ー○○○○

「故人の遺志により」という言葉を入れることで、家族葬を選んだ理由が自然に伝わります。

2. 近親者のみで執り行った場合

こちらも家族葬と似ていますが、より丁寧な言い回しの例文です。

母 ○○儀 ○月○日
八十五歳にて天寿を全ういたしました
故人の希望により 葬儀ならびに四十九日法要は
○月○日に近親者のみにて執り行いました
早速お知らせ申し上げるべきところでございましたが
諸般の事情によりご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
ここに生前のご厚誼に深く感謝し 謹んでご通知申し上げます

令和○年○月
○○ ○○
電話 ○○○ー○○○○ー○○○○

四十九日まで済ませた場合は、その旨も記載できます。忌明けの報告も兼ねる形になりますね。

3. 通知が遅れたことをお詫びする場合

かなり時間が経ってから送る場合は、お詫びの言葉をより丁寧にします。

父 ○○儀 本年○月○日
七十三歳にて急逝いたしました
早速お知らせ申し上げるべきところでございましたが
取り込んでおりご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
なお 葬儀は○月○日に親戚のみにて相済ませました
ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでご通知申し上げます

令和○年○月
○○ ○○
電話 ○○○ー○○○○ー○○○○

「取り込んでおり」という言葉は、忙しくて手が回らなかったというニュアンスです。事情を詳しく説明する必要はなく、この一言で十分伝わります。

状況別の例文

故人の状況によって、文面の表現も変わってきます。いくつかのパターンを紹介しましょう。

1. 高齢で天寿を全うした場合

長生きして穏やかに亡くなった場合は、その雰囲気を文面に反映させます。

祖母 ○○儀 ○月○日
自宅にて安らかに天寿を全ういたしました
享年九十三歳でございました
葬儀は○月○日に近親者のみにて執り行い
忌明けを迎えましたのでご報告申し上げます
早速お知らせ申し上げるべきところでございましたが
ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
ここに生前のご厚誼に深く感謝し 謹んでご報告申し上げます

令和○年○月
○○ ○○
電話 ○○○ー○○○○ー○○○○

「安らかに」「天寿を全う」という言葉で、穏やかな最期だったことが伝わります。高齢の方の場合によく使われる表現ですね。

2. 急逝した場合

突然の訃報の場合は、その驚きと悲しみも含めた文面になります。

夫 ○○儀 ○月○日未明
急性心筋梗塞のため急逝いたしました
享年五十八歳でございました
あまりに突然のことで 皆様への通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
葬儀は○月○日に近親者のみにて執り行いました
ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでご通知申し上げます

令和○年○月
○○ ○○
電話 ○○○ー○○○○ー○○○○

「あまりに突然のこと」という言葉が、遺族の心情を代弁しています。急逝の場合は、このような表現が自然ですね。

3. 相次いで不幸があった場合

短期間に家族が続けて亡くなることもあります。そうした場合の例文です。

父 ○○儀が○月○日に
母 ○○儀が○月○日に
相次いで永眠いたしました
あまりのことに取り乱し
ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
葬儀はそれぞれ○月○日と○月○日に
近親者のみにて執り行いました
ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでご通知申し上げます

令和○年○月
○○ ○○
電話 ○○○ー○○○○ー○○○○

相次いで不幸があった場合は、遺族の精神的な負担も大きいものです。「取り乱し」という言葉で、その状況が伝わりますね。

死亡通知状を送るときの注意点

最後に、死亡通知状を送る際に気をつけたいポイントをまとめます。

1. 送り忘れを防ぐコツ

慌ただしい中で、うっかり送り忘れることもあります。それを防ぐためのコツがあります。

まず、故人の年賀状リストや住所録を必ず確認しましょう。リストがない場合は、親戚に相談して送るべき相手をピックアップします。エクセルなどで送付リストを作成し、送った相手にはチェックを入れていくと、漏れを防げますね。

複数の親戚で手分けして作業する場合は、重複や漏れが起きやすくなります。リストを共有して、誰が誰に送るのかを明確にしておくことが大切です。デジタルツールを活用すれば、リアルタイムで進捗を確認できるでしょう。

2. 葬儀の日程が迫っている場合

葬儀まであまり時間がない場合は、はがきだけでは間に合わないかもしれません。

そんなときは、電話やメールで先に連絡を入れて、はがきは後から送るという方法があります。「詳細ははがきでお送りします」と伝えておけば、相手も理解してくれるでしょう。特に参列をお願いしたい方には、電話で直接お伝えする方が確実ですね。

また、印刷会社の中には即日仕上げに対応しているところもあります。急ぎの場合は、そうしたサービスを利用するのも1つの手です。少し割高になりますが、確実に間に合わせられるという安心感があります。

3. 遠方の方への配慮

遠方に住んでいる方への通知は、特に慎重に行いましょう。

遠方の方は、葬儀に参列するかどうかの判断が難しいものです。できれば、はがきを送る前に電話で状況を伝えて、相手の意向を確認するといいでしょう。「遠いので無理に来ていただかなくても」という一言があるだけで、相手も気持ちが楽になります。

また、遠方の方には通常より早めに連絡することも大切です。交通手段の手配や宿泊の予約が必要な場合もあるからです。できるだけ早く情報を届けることで、相手が適切に対応できるよう配慮したいですね。

まとめ

死亡通知状は、故人の訃報を正式に伝えるための大切な挨拶状です。送るタイミングや書き方には一定のルールがありますが、何より大切なのは誠意を持って伝えるという気持ちではないでしょうか。

葬儀前に送るか葬儀後に送るか、誰に送るべきかといった判断に迷うこともあるかもしれません。そんなときは故人の意向を第一に考えて、遺族の負担にならない範囲で対応していけばいいのです。完璧を目指すよりも、できる範囲で心を込めて伝えることの方が、受け取る側にも伝わるものです。例文を参考にしながら、状況に合わせた文面を作成してみてください。

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